おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
中国ニュース解説では
ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
中国で
美容整形の市場拡大が止まりません。
市場規模はここ10年で
約1兆円から6兆円まで伸びており
中国内の産業で比較すると
コーヒーやゲームの市場規模と同じくらいまで
成長しているということに驚きます。
(日本で言うと広告産業全体くらい)
ちなみに
美容整形は
日本でもこの10年ですごく伸びています。
約2800億円→約6300億円
韓国では
データが取れませんでしたが
現在約4000億円~5000億円となっておりますが
それでも
中国の規模と成長率がすごいことが分かります。
この産業が
あまりにも急激に伸びているので
問題がかなり起こっており
中国政府は
規制や取り締まりを進めてきました。
まず問題は大きく分けて3つあり
(1)無資格・無許可の地下整形の広がり
(2)誇大広告と虚偽・なりすまし
(3)消費者への価格
今回は
(3)の価格透明化への規制を開始した
というニュースなのですが
問題の順に進めます。
まず
(1)無資格・無許可の地下整形の広がりです。
医療機関の資格を持たないまま
整形サービスを行ったりするのは
もちろん含まれますが
美容マッサージなど
医療を伴わない美容という名目で
実は注射などの施術を勝手にしている。
という地下医療まがいのことが
当たり前のように起こっています。
ボトックスを注入するなど軽い注射を
まるで専門知識のない美容化などが
お客の家や自分の家で行われていたり
注入の方法というのが出回っていたり
薬も勝手に工場が勝手に個人向けに
売っていたり、、etc
そんなことが普通に行われています。
その事件のニュースを見て
これって、だめなんだ。
と初めて気づく人がいるなど
消費者側もサービス提供者側も
どちらにも責任はありますが
追いついていない状況です。
(これは今でもあります。友達の紹介などで行われている)
(2)の誇大広告と虚偽・なりすまし
についても
もともと
中国は広告法が厳しいので
誇大な宣伝はできないはずなのですが
その隙間をぬった
・ビフォーアフターの誇張
・断言型の広告
・体験談のようにして広告の表示をしない
・紛らわしい医師の虚偽実績や肩書
といった
グレーゾーンが横行していました。
また
自分を医者と偽って医療行為をする
(1)の問題に近い犯罪だったり
許可のない専門学校を開き
学生は1週間で美容整形をできるようになる
と偽りの資格を与え、
学費をだまし取っていた事件や
その卒業生は
自分では気づかず
無資格でお客にサービスを提供していたり
なども起こっていました。
(3)については
消費者に対する
価格表示の不透明についてで
後だしでの価格変更や追加請求
美容整形のためにローンを組ます業者などが
出てきているという問題が起こっています。
これらの大きく3つの問題が
市場成長の中で一気に出てきたため
取り締まりが強化されることになったのが
この5~6年です。
そもそも
どの問題に対しても
中国の法律・規制はそもそも厳しいのですが
さらに厳格になります。
もともと資格に関しては
医師免許だけでなく
各専門分野ごとの届け出が必要です。
(皮膚科、美容外科、など)
そして主治医になるためには
6年以上の経験がいるなど
日本や韓国より厳しく設定されています。
(日本でもこの美容整形の成長から
医師免許だけでなく追加資格の議論があります。)
それに加える形で
医師によってのスキル管理と権限付与が
課されるようになりました。
例えば
同じ美容外科医でも
過去の記録、研修の履歴
クレーム率、症例数、合併症発生率
医療事故履歴などすべてデータが取られ
Aはボトックス注射まで
Bは二重や鼻など中難度の手術まで
Cは高難度手術まで
という運用が
病院での運用に求められるようになりました。
まずは
これらの制度を作りながら
地下医療業者の大量摘発(警察の動員)を
スタートさせます。
今までのような
政府の医療管轄部門だけでなく
・施術場所(登録局)
・集客、宣伝(消費者庁系+インターネット管轄部門)
・偽薬、未承認薬(薬監系)
各部門総出で
違法医療の取り締まりに乗り出している
というのが現在になっています。
そして
そうした流れの中で今回は
価格に関してさらに厳しい運用が開始され
・名称と価格の統一
カスタマイズや高級などをうたい
価格差をつけても比較できない問題。
・内容と価格の統一
低価格をうたい
実際には麻酔や材料、術後ケアで
高額請求がされる。
また、ローンを借りるように進められるなどの問題。
という価格の不透明性から
起こっていた問題に対しての
規制が追加されました。
価格統制ではなく
あくまでも自由市場に任せた値付けが
必要との政府見解で、
消費者保護、
騙されない、誤解させないための
情報の開示についての規制です。
こう書いていると
今はこの規制のおかげで
良くなっているように見えますが
格安でボトックスを打てます
ヒアルロン酸を自宅で注入。など、
怪しい広告や紹介は
まだかなりあるイメージです。
本日の海外駐在ニュースはここまでです。
ありがとうございました。
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