こんにちは。
カイゼン研究会 宇賀です。
たまに
なにかおすすめの本とか
映画とかあります?
中国の本多すぎてわかんないんですよ、、
と質問をいただくことがあります。
たしかに
歴史だけをとっても
範囲も広くかなりの種類があります。
そして
いざ読みだしても
日本史を学ぼうとすると
まず卑弥呼から始まるようにに
最初から読むと
自分と関係なさ過ぎて
途中でだれるということがあります。笑
なので今回は
駐在中にサクッと
中国を知るための
おすすめ本を3冊紹介をします。
ちょうど長期休暇前ですし。
▼1冊目
「トウ小平※」Ezra .F. Vogel著。
※文字化けするためカタカナで表記しておりますが本来は漢字。
これさえ読んでおけば
今の中華人民共和国の
政治、経済、外交、軍事が
すべて一通りわかる内容です。
トウ小平が生きた
1904年~1997年
中国がものすごく変化し近代化する過程が
彼の行動を追うことで線になって理解できます。
まるで伝記のような題名なのですが
全然そうではなく
アメリカ人社会学者の著者による
当時の中国資料や関係者インタビューによって
中国分析がメインです。
著者は
これを書く前に
有名な「ジャパンアズナンバーワン」という
日本の高度経済成長の要因を
分析した著作を出しており
日本でもベストセラーになりました。
特に面白いところは
経済改革の部分で
大きな中国を
毛沢東路線から改革開放路線へ
移行させる部分で
近代化を進めるには
経済の自由化が
必要だとは考えながらも
まったく経済に対する考え方が違う
党内部でどう進めるか?
そして、
約30年もの間
計画経済で動いてきた
中国ではどんな難しさがあったか?
が詳細に書かれており
今の中国の常識は
ほとんどこの時代に
作られたもの何だということを感じます。
上下巻ありますが
たしか
最初は時系列順に書かれているのですが
途中から項目(軍事、外交、経済)に分かれた
書き方になっていたはずなので
興味あるところだけ
読んでも理解できるので
今の自分とつながる
近現代史を知るには
一番手っ取り早い本ということで
おすすめです。
▼2冊目
「超約 中国の歴史(THE SHORTEST HISTORY)」
リンダ・ジャイヴィン著
いや、
サクッと中国史の全体を
知りたいんだけど、、
という方にはこの本がおすすめです。
基本的に
歴史の本は
どうしても政治史になってしまうのですが
この著者は
オーストラリアの中国研究者であり
作家でもあるので
文化的やエピソードやストーリーを交えながら
ただ情報の羅列ではなく
物語として繋げてくれています。
章立ては
時代順に読み進められるようになっており
王朝順に周、秦、漢・・・現在という風に
読みやすくまとめられています。
各時代を詳しく知りたいという方には
物足りないかもしれませんが
各時代の印象的なエピソード
どう始まり、どう終わったか?
キーマンは誰なのか?
というポイントが
物語の中には入っているので
すいすい読み進められます。
よくある
中国史これ1冊、
のような本とはかなり違うのですが
サクッと全体像を知り
且つ、魅力的な人物などのエピソードも
入っているので
これを読む中で
気になった時代や人物を
掘り下げても良いかもしれません。
▼3冊目
「大地(The Good Earth)」
パール.S.バック著。
上の2冊とは打って変わって
3冊目は小説です。
山崎豊子著の「大地の子」という
中国残留孤児の数奇な運命を描いた
名作があり
名前が似ているので混同されますが
別の小説です。
今までの書籍は
どちらかというと俯瞰的に
中国を知るというための書籍ですが
この小説は
当時の清末期から時代が変わっていく中で
エリート層ではなく
ごく普通に生活している人の目線からの
歴史を描いています。
当時の人がどんな日常を送り
村ではどんな人間関係で
何をして生きていたかということが
とても生々しく描かれているだけでなく
清末期の混乱や時代の移り変わりが
まったく関係なさそうな
普通の人にどんな影響を与えたか?
それによって
農民から始まる親子3代の
当時の価値観や暮らしが変わっていく様子が
驚くほど細かく描かれ引き込まれてしまいます。
なぜ、
アメリカ人作家である
パール.S.バックがこんな小説が書けるかというと
彼女の生まれが
中国江蘇省の鎮江で
1892年~1911年まで中国で育っているのです。
多感な時期に
その当時の中国で
ずっと過ごしていた方だからこそ
描けるリアリティのある生活表現が
詰まっており
学術書のような
政治史からでは見えてこない
普通に生活していた人の
歴史を知ることができるのでお勧めです。
ちなみに、
著者は
この小説を出してすぐに
ノーベル文学賞を受賞しています。
そう聞くと
なにかとっつきにくい
純文学のようなイメージを持ってしまいますが
この作品は
まったくそんなことはなく
小説を読み慣れていなくても
すいすい読める小説です。
▼番外編
なぜか
サクッと学ぶというので括ると
欧米の著者ばかりになってしまいましたが
(すべて日本語訳があります。)
興味のある時代や人物、
出来事が出てきたら
中国の専門家、
大学教授の著者を読んだ方が
さらに詳細に書かれていると思います。
これは好みですが
いきなりそちらから始めると
前提知識が多すぎて
挫折するというのをよく聞くので
かんたんに学ぶという目線でのオススメでした。
もっと深く知りたいとなったら
「中国の歴史」
講談社学術文庫のシリーズがおすすめです。
1~11巻まであり
時代ごとに内容が分かれているのですが
各巻ごとに著者が違い
その時代に特化した専門家が
書いているので
ものすごく細かく、
書き手の教授の思い入れも強い
濃い内容となっています。
電子書籍などで
中国の歴史と検索すると
すぐ出てきて
紹介の帯も魅力的で
いかにも読みやすそうなのですが
いきなり読むと、
ここまでの情報はいらないよな
となるので気を付けてください。笑
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