おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
ここ数年
中国では物価が下がるとまではいかないですが
上がらないというデフレ状況が続いています。
日本でも90年代から起こっていた
デフレによる不景気の中でも
ハンバーガーを1個60円まで下げた
マクドナルドや
300円を切る牛丼を提供していた
吉野家やすき家(ゼンショー)は
低価格と高回転率、客数の増で
デフレの勝ち組と呼ばれていました。
デフレ下の中国でも
同じような状況が起こっており
今まで外食産業の王者だった
火鍋チェーン「海底撈火鍋」が
各地方のライバル店による価格攻勢により
苦境に立たされています。
2025年上半期には
マイナス成長に陥り
売上も前年比‐3%
純利益も‐13%と
2023年、2024年は
コロナから持ち直して
成長を続けていたのですが
もともと110元だった客単価も
100元を切るまで下がり
回転率も
1日4回転以上を保っていたのですが
3.8回転まで下がり
すべての指標が悪化しています。
2026年1月13日には
1度引き継いだはずの創業者が
CEOとして再度復帰しており
全面的な立て直しを迫られています。
https://kaizenlab-china.blog.jp/archives/2803131.html
(海底撈火鍋について過去の記事)
ここ数年は
焼肉やフライドチキン店
格安火鍋店(客単価50元)や
反対に
ズワイガニなどを取り入れた
高級海鮮火鍋店舗、
お酒をメインにした
ナイトクラブ併設型など
ザクロ計画と呼ばれ
さまざまな新規事業に注力していましたが
どれも本業の火鍋事業を助けるところまでは
育っておらず、
財布のひもが固い消費者に対して
なかなか有効な手が打てていないようです。
消費者側もかなりコストパフォーマンス重視
実利重視が強まっており
最近では
各外食チェーン店の
原価率比較までが出回っており
有名チェーン店の西貝は25%だけど
サイゼリヤは35%
スシローは40%以上だ
など
こんな情報が人気になっており
価格とその内容への目が
当時の日本よりかなり厳しいように感じます。
そんな不景気の影響が大きくなる一方で
快進撃を続けている企業もあります。
ティードリンク販売大手の
蜜雪冰城は快進撃が止まらず
客単価6元という
格安でありながら
川上の原料から、
直営店、加盟店の開拓という
販売の川下までを自社で押さえていくことで
この価格でも
利益を上げ続ける構造を作り上げています。
https://kaizenlab-china.blog.jp/archives/12243200.html
(ドリンク店の熾烈な競争について過去コラム)
直近3年で売上、利益ともに
2倍以上の成長をしており
ここ数年の節約志向の影響を受けずに
伸び続けています。
同じように
瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)も
前年比50%以上の売上増が続いており
こちらも
単価が安いということもあるのですが
都市の既存店の売上は下がっている中で
新規出店数による売上増加、
中国のコーヒー市場の成長を
地方でもうまく取り込みながら
価格の強さと
デリバリーのネットワークを広げる投資を
駆使しながら
デフレ下での成長を続けています。
不景気な状況では
そもそも外食頻度が減りますが
そんな中でも
日々のご褒美としての
格安ミルクティーやコーヒーが
強いという状況です。
また、
単純に低価格攻勢のみを
仕掛けているわけではなく
低価格と高頻度を組み合わせながら
材料などの上流から原価を握ることで
価格戦争ではなく
利益の出る体質を
作り込んでいるこの2社が
現在
中国デフレの勝ち組になっています。
本日の海外駐在ニュースはここまでです。
ありがとうございました。
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