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中国ライブコマース市場に大打撃

中国プチ情報では
ちょっと気になる中国時事ニュースをお届けします！
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。）

中国のライブ配信大手である
「三只羊」という会社で販売していた
商品が(月餅や白酒茅台など)、偽造や産地の虚偽があったことが発覚したことで、有名人気俳優も巻き込み、連日の報道、そして、とうとう当局の調査にまでなっています。

日本ではまだそこまで普及しているとは言えませんが
感覚的には人気のyoutuberが商品を生放送しながら売る
というような形態で、ネットショッピングの発展版です。
テレビショッピングをネットで生放送でやっているような感じです。

(日本では推定約300億円規模の市場ですが、中国では40兆円以上となっており、70％以上の人が利用したことがあるというアンケート結果もあるように、日常的に利用されていることが分かります。)

そもそも、中国で普及した理由の１つは
品質・信用を高める売り方だったからです。

中国では商品に偽物が多いというのが共通認識なので
知っている人、人気で知名度もある人が
実際に使っている様子を見てから買うことができ
この人が言うなら安心して買うというのが背景にあります。

今回の事件では
人気のあるネット配信者によるものでしたが

アメリカ、日本でもリメイクされるほど
大ヒットした香港映画
「インファナル・アフェア(無間道)」で
マフィアのボスを演じた曾志偉(エリック・ツァン)が
この会社の香港支社長に就任していたり
PR動画や商品紹介動画に出演し、協力関係だったこともあり大批判を浴びる結果になっています。

日本でも起こっている
有名人がYoutubeに活躍の場を移すという流れが

ライブコマース市場の大きさとその儲かり具合から
中国では顕著に起こっており、
特に往年の香港俳優が、多少批判されながらも
中国大陸のライブ配信やライブコマース、ネット動画に
出演するというのが増えています。

この世代の俳優は中国大陸の中高年層には
絶大な知名度を持っているため、
かなりの額の出演料を払ったとても、
出演するだけで、商品が飛ぶように売れたり
その会社の信頼が上がるということで元が取れるようです。

そんなビジネスの一環で出演した配信会社が
偽造問題でたたかれることになり、
曾志偉も巻き添えになりました。(少しかわいそうですが)

大々的にライブコマースの信用が崩れた
という報道がされ続けている中で
中国の消費者の行動に与える不信感は大きなものになりそうです。

本日のプチ情報はここまでです。
ありがとうございました。

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