おはようございます!
カイゼン研究会の宇賀です。
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本日はリーン生産方式の考え方の基本について話していきます。
その前に
私事になりますが
この1週間、肺炎のため入院しておりました、、
あまりにも呼吸ができないため、這う様に病院に行くと
すぐに入院してくださいとなり今に至ります。
入院すること自体が初めてなのですが
まさか中国で初入院するとは、、
5人部屋に入院していたのですが
他の4人も私と同じ呼吸疾患を抱えた上海人の方でした。
外国人が珍しいのもあるでしょうが
よく話しかけてくれました。
「絶対タバコはもうやめろよ」
「俺も最初の入院で禁煙したぞ」
それぞれの禁煙の話をしてくれますが
入院して3日ほど経ち回復してくると
「タバコ吸える場所を知っているから行かないか?」
と誘ってくるのです。笑
結局他の4人は毎日こっそり行っていましたが
禁煙というのはやはり難しいモノなのですね、、
初挑戦中ですが
良い方法ありましたら教えてくださいね。
さて、
本題に入りまして
リーン生産方式の基本です。
たくさんの用語などが登場し
どうもつながりが分かりにくいということをよく聞きます。
今回はその思想を簡単に説明していければと思います。
まず
企業の目的は何か?
から始まります。
それは
「お客様に
モノやサービスを提供し利益を上げ、存続し続けること」
やはり良いモノやサービスを作っても
利益が上げられないと、その企業は存続できず
お客様に提供することができなくなってしまいます。
それでは企業としての使命も果たせないので
利益を上げることが大切です。
企業の目的が明確になりました。
では次は
利益とは何か?
どう増やすのか?
以下に2つの式があります。
(1)売値=原価+利益
(2)利益=売値−原価
2つの計算式のどちらを目指すか
というのが問いになります。
リーン生産方式では
(2)が採用されています。
理由は
売値は自社でコントロールできず、お客様が決めるモノ。
そして、利益を増やすために自分たちができることは
原価を下げることのみ。
というのが
原価低減が仕事と言い切る思想になります。
逆に(1)は原価に対して
自社の欲しい利益を乗せて売値は自社で決めるという考えです。
では次に
どうやって原価を下げるか?
という問いが出てきます。
そこで
ムダの排除を徹底すること。
と続きます。
後に7つのムダなどに整理され
誰でも認識できるような用語になっていきます。
■正味作業・・・付加価値のある作業
■付加価値のない作業・・・必要な作業
■ムダ・・・不必要な作業
このムダを取り除くことが
原価低減につながり
利益を増やし
最初に合った企業の目的を達成する。
だから日々生産することだけではなく
ムダを取ることが仕事である。
ということが
基本の考え方になります。
その基本的な思想があったうえで
(1)ジャストインタイム
→リードタイムの短縮
(2)ニンベンのついた自働化
→異常があれば止まる、止める(可視化)
というTPSの2本柱という
原価低減をし続けるための
問題を見つける切り口があります。
この2本柱は
どこまで行っても達成することが難しいあるべき姿であり
これが社内の共通認識として存在することで
あるべき姿と現状のギャップ(問題)が
生まれ続けている状態となります。
つまり、
カイゼンの切り口となり続け、
原価低減が継続けられるという仕組みです。
そしてその切り口を使ったカイゼンの歴史の中で
かんばんやアンドンというツールが生まれてきたのです。
なので、よく言われる
かんばん方式が使えないから、、
在庫がゼロでないから、、
トラックが時間通りにこないから、、
リーン生産導入は失敗するということではなくて
経営的な考え方に立ち戻り
小さくてもムダを取ることができ
それを仕事として全うし
それが評価されるような経営ができるようになれば
リーン生産方式導入はスタートできているのです。
そして中国では
(2)のニンベンのついた自働化を進めることが
ジャストインタイムより重要です。
異常というムダが可視化され
そのカイゼンが仕事として実施され
それが評価される組織になった後に、
ジャストインタイム(リードタイムの短縮)に力を入れる
順番となります。
長々と書いてきましたが
中国でのカイゼン活動を始める際に
リーン生産方式の経営的な考え方について
まとめてきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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