*一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会*
*工場の本当の実力(生産能力)を引き出すためには*。
意外かもしれませんが
日常的に運営されている生産ラインでは
本当の実力が発揮できていないことが多いです。
例えば
1個を60秒で作ることが前提とされている品番
を見てみましょう。
ラインの側に立って
ストップウォッチを持ち
1台、1台の作業のみを計測していきます。
どの工場で測っても
正味の作業は60秒を大幅に下回ることが多いです。
しかし、
計画が480個だとして480分だとすると
生産終了するときには
ほとんど480分前後、計画通りに落ち着きます。
1台1台を見ると計画より速くできているのに
時間通りに終了するのです。
なぜこんなことが起こるのか?
1台1台の速さが本当の実力であり
実はもっと早く終わるはずです。
この答えを見つけるための1番の近道は
開始から生産終了まで
ラインの側でストップウォッチを持ち
測定し続けることです。
480個生産する間に
細かなトラブルがすごく頻繁に起こっていることが
すぐに目につきます。
通常に何も起こらず生産できているなら
45秒くらいで終わるのですが
部品欠、作業順序ミス、部品不良などなど
細かなトラブルが起こると
1台2分や5分かかっていることがあるということが
見えてきます。
それでも計画60秒に対して
大半は速くできており、貯金があるため
全部込みで見ると計画通りに生産終了となるのです。
ここで何が大きな問題かというと
480分くらいで作れば計画通りだということです。
細かな停止、トラブル、
作業や前工程との連携に少し改善を加えるだけで
防げる停止があるにもかかわらず
まったく表面化してこないのです。
これには2つ要因があります。
1つ目は
本当の実力をもとに計画が作られていないということ。
さぼろうとしてやっている訳ではなく、
昔からの習慣でそうなっていることが多いです。
2つ目は
設備故障や欠員など
甘く作られて計画をもってしても
それに影響を与えるくらいのトラブルでない限り
トラブルとして扱われなくなるということです。
この2つには因果関係があり
緩い基準設定がまずあり
その緩い基準のせいで
異常の判断基準が緩くなる。
コストダウンにとって一番大切な
*・異常の顕在化*
*・顕在化した異常への対策*
という管理者の仕事が発生しなくなるということです。
日々の習慣の延長で
このスパイラルに陥っている工場がたくさんあります。
なぜこれに気づけないかというと
*1日中ラインの側に立って時間を測りつづることが*
*工数的にも現実的ではないからです。*
今ある計画を前提として
それ通りできているかどうかだけを見る。
この通常の工場運営が行われている限り
大きな問題しか顕在化せず
根本の本当の実力を見直す機会は
基本的にはないのです。
本当の実力をもとに計画を作れば
それだけで、特に分析やカイゼンをしたわけではなくても
生産性は上がります。
そのためには
人がストップウォッチをもって1日中
全部の品番の時間を測り続けなければならないのでしょうか?
そんな工数をかけることなく
センサーを取り付けるだけで
生産時間自動収集を可能にしたのが
新開発ラズベリーパイ搭載の
可視化センサーです。
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_*→可視化センサーにより稼働データを自動で収集。*_
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*(2)**可視化までの費用と時間*
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見える化までに1年以上かかるというプロジェクトが通常。
それに加えてシステム業者選びから開発などソフト費用が発生。
_*→どんな設備でもセンサーを取り付けるだけ。*_
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