おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
海外駐在ニュースでは
ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
8月23日に中国政府より
インターネット・プラットフォーム価格行為規則
の意見募集が発表されたことが話題となりました。
この意見募集というのは
新たな規制や法律の案を作った後や
できる前によく行われていることで
最近では
退職年齢の後ろ倒しを決めたり
年金についての改正の際に募集されたことが
記憶に新しいです。
だいたい期間は一カ月くらいで
その後すぐに、決定事項が発表されることが
多いです。
今回は
インターネット・プラットフォームの価格行為規制
ということで、名前だけではわかりにくいのですが
どういうものかというと
プラットフォームにおける
「公正な価格」決めと透明化の推進です。
対象となるプラットフォーム企業は
日本で言うと楽天やアマゾンを思い浮かべますが
中国では
ECプラットフォームの淘宝(TAOBAO)や
旅行サイトのCtrip(携程)
出前アプリ(フードデリバリー)などが該当しています。
消費者目線での
「公正な価格」が問題となっている背景は
プラットフォームの台頭によって主に2つあり
1つ目は
プロモーションや割引の方法が不明確だという不満です。
例えば
ECサイトで11月11日に双11(ダブルイレブンの日)
としてセールイベントが開催されますが
そのイベントに合わせて
大量に値引きされた製品が出品されます。
しかし、
最近では
わざと定価を通常より上げて
値引き後は通常の価格なのに
値引き額で安く見えるように宣伝していたり
セールや割引感を前面に出し
消費者に誤解を与える
そして
イベント後に同じ商品を見ると
同じ値段やもっと安い値段で出ており
それによって消費者の不満やクレームが
市場監督局に寄せらたりというのが
頻発しています。
これはECでの話ですが
フードデリバリーでも
プラットフォームが表示させる
期間限定割引やポイントなどが
消費者に誤解を与えることがあるようです。
2つ目は
消費者データ活用により
価格の違いを発生させているという点です。
例えば
そのECを初めて利用する方向けには
低い価格が提示され
すでに使用したことのある会員向けには
それより高い値段が表示しているということが
プラットフォーム側が
利益を最大化するために
行われていることがあります。
まったく同じ飛行機チケットを
同じアプリを通して取る際に
人によって違う値段が
表示されているなどもこれの影響です。
需要に合わせて価格が変動する
ダイナミックプライシングとは違い
消費者の傾向や信用などの
行動データを用いて価格を変動させる点が
不公平感を生んでいるということです。
具体的には今回の規制で
・価格表示の明確化(項目別に)
・プロモーションルールの明確化
・プラットフォーム補助の明確化
・差別的価格・動的価格の透明性
を促すということですが
プラットフォーム企業からしても
この利鞘計算、消費者データを基にした
販促活動などのアルゴリズムは
生命線なので
今回の意見募集で
どこまで開示でき、
どこまで実際のサービスに組み込めるか
は不透明です。
アルゴリズムの中には
AIを利用しながら実行しているものも多いため
監督側も、理解しずらいところが多く
この規制・ルールの運用体制の難しさがあるため
今回の意見募集につながっています。
本日の海外駐在ニュースはここまでです。
ありがとうございました。
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