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中国工場で「省人」と「少人化」の違い |
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中国の工場にとって 人を減らす、効率を上げる
そして、 原価を下げるということは 日々行われているのですが
この人を減らす部分 「省人」と「少人化」が混ざっている ことがよくあります。
何が違うかというと オーダー、受注量の変動に対応できるか? という部分です。
「省人」
一般的に人を減らす という意味での「省人」では
作業を効率良くする 機械化するといった形で
もともと 3.5人分の仕事量があり、 それを4人でやっていたラインが
0.5人分を効率化したことで 3人になりました。一人減りました。 というカイゼンをするイメージです。
しかし、 工場のオーダー量というのは 毎月変わっていくもので
その瞬間は人が減っても 次の月に少しの増産、減産があり
また3.4人分の仕事量になり端数が生まれる (4人になる)
2.5人分の仕事量になり端数が生まれる (1人は半分しか仕事がない)
ような状態になります。
同じ生産量が続いている場合は 省人で良いのですが
オーダー量が変動すると 生産性が悪くなるという状態になります。
「少人化」
それに対して トヨタが追及している「少人化」は
変化するオーダー量(必要数)を前提に
(1)毎月の生産性の維持のための改善 (2)生産性向上のための改善 (一人分の仕事を与え続けられるようなバランスの追求)
という順序になります。
これは徹底的に オーダー数を基準に、
タクトタイムと人数 すべてを時間として計算可能にすることから始まります。
例えば
・オーダー数(必要数) 480個/日 ・定時時間7.5H ・作業者10名のライン
だとすると 実行タクトタイムを1分とすると
480分で必要数が達成できるので 残業は30分となります。
なので 1人8H分の仕事量があり それが10人分で80Hの仕事量です。
しかし 翌月オーダー数が10%下がり 432個/日になると
同じ作り方では 1人分の仕事が 432分=約7.2Hになってしまい
定時は7.5Hなのに 仕事量が定時割れしてしまいます。※
※ こういうことは 中国の工場ではすごくよく起こっています。 そもそも2時間残業が基準になっていたりして 定時割れしているように見えないことが多いですが
オーダー量は変わっているのに 1人分の仕事がないまま 前月と同じような仕事をしていますが
オーダー数と人数の変化を時間(生産性)で 管理していないとなかなか見えません。
こうならないように (1)生産性を維持するための改善があります。
10人でやっていた作業の組み合わせ、 バランスを見直し 9人でできるようにする。
タクトタイム約67秒と遅くする代わりに 人が減らせるような作業組み合わせにする。
タクトタイム60秒と67秒で その一人が担当する標準作業を変えています。
(もちろん、ただ一人の作業範囲を変えればできる訳ではなく、変えるためにムダをなくす必要も出てくる)
約72H分の作業を9人でできれば 1人の仕事量は8Hになり
9人で定時+30分残業
10人の時に480個作っていた時と 同じ生産性が維持できます。 (タクトタイムを下げて、人数を減らすというカイゼン) (432個/日を480分で9人で作るためにはどうするか?)
その次のステップとして 30分残業を少しでも減らせるかのために (2)生産性向上のための改善 になっていきます。
こういった標準作業の見直しが起こっています。
この1人工追及の積み重ねが 変動に強く、尚且つ生産性を落とさない 少人化につながっていきます。
すべては オーダー量(必要量)から 必要な仕事量を時間に変換し
それに対して 基準の生産性を落とさないための リソース投入を考える。 (何人を定時+残業)
そこから標準作業、作業の組み合わせを リソース投入量に合わせるために どうすれば良いのか?
常に1人工の仕事を与えるという視点が 必要になってきます。
この 生産性の維持のためのカイゼンの考え方は なかなか抜けてしまうことが多いので
一度、自分の工場では オーダーの変化に対してどうなっているかを 確認してみてはいかがでしょうか?
今の現場、 製造のクセが見えてくるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
P.S 少人化の進め方について ・同一タクト連結方式(設備・工程の移動で作業組み合わせの変化をしやすくする)
・多品種混流方式(生産品目の移動で、汎用化しラインを集約する)
・異タクト集合方式(その二つがやりにくい時に、1人工の仕事がある作業者のみを配置し、端数の工数はライン作業者でない人が担当する)
などがあります。
P.S
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