おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
海外駐在ニュースでは
ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
今年も
6月7日から
中国の大学受験の一大イベント
「高考」が始まります。
20.30%https://kaizenlab-china.blog.jp/archives/8767288.html
(高考については過去記事をご参照)
このメールが配信される頃は
ちょうど
試験の真っただ中で
全国で
1300万人以上の学生が
試験問題に必死に向き合っている時です。
今まで
・高考の仕組み
・試験問題の難易度など
去年も一昨年も別の角度から見てきましたが
今年は不正やカンニングについてです。
2023年から
試験前の身体検査や
持ち物検査が相当厳しくなりましたが
毎年、試験の一週間前ごろに
持ち込み禁止のモノが発表されます。
スマホの登場以降
いろんなスマートデバイスが出てきているので
持ち込み禁止のリストは
年々増えていっています。
(このリストを見て今は「翻訳ペン」なんてものがあるのかと驚きました。。笑)
過去を振り返ってみると
高考における
カンニングや不正事件は
後を絶たず
代表的なのは
カンニングと聞いて想像するような
受験生が何か、試験の助けになるような情報を
持ち込むことではなく
組織的な事例でした。
学校、行政(教育局)、受験生が協力し、
事前に答案を流出させたり
試験監督が
受験生の保護者から
合計34万元をもらい
試験答案を
それぞれの受験生に渡すなど
内部との協力によって答案を
事前に渡したりすることが起こっていました。
もちろん
日本でも起こったことのある
替え玉受験というような方法も
ありましたが
河南省の事件では
なんと同じ場所で
127人もの替え玉受験が行われていたことが
発覚し、その地域で地下産業化していることが
問題となったりもしました。
他にも
スマホ登場前の
面白い事例で言うと
不正の主流派
「無線」を使ったものでした。
これもかなり組織的に分業されています。
まず、
試験問題を外部に持ち出します。
学校内や行政内、
のような関係者だったりが
持ち出す場合もあれば
当時スマホなどのないときも
小型カメラで画像をとるなど
何とかして、問題を外部の協力者に伝える
ということをしました。
その持ち出しが成功すると
外部の回答作成と
無線で答えを伝えるチームに分かれた
外部協力が
回答の作成を始めます。
学校内部の受験生は
超小型イヤホンで
問題の番号と回答を聞き
それを記入するという方法です。
まず持ち出しの段階でばれる例もあれば
異常電波を学校側が測定してばれた例もあります。
当時の小型カメラの画質が悪すぎて
間違った回答ばかりが協力者から送られ
不正はしたけど
結果がさんざんだったという
面白い例も残っていたりします。笑
特にすごいのは
このカンニングに特化した
無線セット一式が
(送信、受信、マイクやイヤホン)
産業となっていたことが
摘発された事件もありました。
ただ個人で作ったわけではなく
業者がそれを商品として
1セット6000元くらいで売っており
この
2000年代~スマホが出てくるまでの時期
毎年のように
この無線機器による不正が起こっていました。
かなり日本とは規模の違う
カンニングや不正
お金の動きがある
この受験問題ですが
それくらいリスクを冒してでも
高考で成功すると
その後の人生のメリットの方が大きい
と考える人がいるくらい
大きな
人生の分岐点ということでもあります。
ちなみに
3年前くらいに
この競争の加熱や
子供の教育コスト負担の増加や
子供の疲労を考慮し
政府が
塾サービスを一斉に禁止したことは
記憶に新しいですが
結局
この受験産業は地下に潜り
個人の家庭教師や
認可などを得ず
部屋を借りて集団で教えていたりと
見えないところでは
ほとんど同じように続いている
というのが現状だそうです。
むしろ
禁止する前に比べて
地下産業になったので
コントロールが効かなくなり
価格も見えにくくなったような印象です。
話はそれますが
この受験競争を象徴するような
町が中国にはあります。
安徽省にある
山間部の小さな町でしたが
「高考工場」と呼ばれるようになったのが
毛坦厂という
予備校と町が一体になった場所です。
もともとは
普通の小さな学校でしたが
浪人生の募集人員を増やし
町全体が受験生で
成り立っているような場所に変わりました。
人口4万人のうち
半分以上が外から来た
受験生(浪人生)とその家族で
子供の高考のために
家族が引っ越してきて町が成り立っています。
1日を細かく分けて学校内で
1万人以上の生徒が勉強する様子は
ドキュメンタリーにもなっており
生活は親が全部面倒を見て
子供は学校で一日中勉強に専念する。
学校内のテストの結果で
親子共々、一喜一憂する姿が
ものすごいプレッシャーの中で
親子共に戦っているということを
生々しく描かれています。
(ご参考:CCTV ドキュメンタリーのリンク)
本日の海外駐在ニュースはここまでです。
ありがとうございました。
P.S
駐在員向け
中国ビジネスニュースレターを毎日配信中。
P.S
中国拠点の管理者候補のための
トヨタ式紙1枚にまとめる問題解決研修&実践コーチング
はこちら
http://www.a-solsh.com/pdf/2050609.pdf
▼関連記事▼
