こんにちは。
カイゼン研究会 宇賀です。
昔、トヨタ勤務時代の上司に言われた言葉が
「プラトンの国家を読め。」でした。
今より効率の良い
生産の仕掛け、順序を新しく考えよう
ということに取り組んでいた時に、
急に言われたことを思い出します。
「なんで、そんな難しそうな本を読まないといけないんや、、」
昔の哲学者が、「国家とは・・」
みたいなことを語っている本でしょ、、
くらいのイメージだったので、面食らいましたが
まあ、渡されたので読んでみようということでした。
中身はというと
プラトンがソクラテスの問答を書き記しているもので
ソクラテスの考えが書かれている内容となっています。
しかし、
思っていたイメージと違い
全然、国家のことなんて語りません。。
正義の人より、
悪徳(不正)の人の方が得をするよね。
というテーマに対し、
ソクラテスともう一人が議論するところから始まります。
相手に対して、
ソクラテスは言葉を尽くして
正義の方が良いということを説きます。
(これが結構長い問答なのですが)
それで、
相手もやっと同意するかなと思いきや
全然納得しないのです、、
そこで初めて
国家という言葉が出てきます。
相手なかなか納得しないので
そもそも国家ができる成り立ちを
ゼロからシミュレーションしていき
どこで悪(不正)が生まれるか?
を
そのプロセスの中で2人で
見つけていこうと提案し、
やっと国家の内容が始まります。
本当にシンプルなところから始まり
「まずは人が生活するには食べ物がいるね?」
「そうだね。では農民が必要だね」
「次に、住居と衣類が必要だね?」
「そうだね、じゃあ農夫と大工と織物工が1人ずついるね」
というような流れで
お互いに同意しながら進めていきます。
商人も必要だね
医者も必要じゃないか
軍隊も必要だね
みたいに進んでいく中で
悪・不正が生まれるのは
どこかというのを探っていくのです。
ここまで読んでいくと
「あ、なるほど」
上司の言った意味が分かっていきます。
まず初めに戻ってシンプルに考えろと
単純な仮定をおいて、考えろと
そういうことを言いたかったのではないか
と、なんとなく思いました。
今も当たっているかはわからないんですけど。笑
工場では、
たくさんのラインや製品や材料があり、
いざ手を付けようとすると複雑に見えます。
しかし、もし、
一つの品番で
一つのラインなら
どのように造るのが良いかと考えると
シンプルにすぐ答えが出てきます。
その中で、
じゃあ2品番だったらどうなるか?
この作業や役割が追加でいるよね
ここで段替えもいるよね
と、やるべきこと・必要なことがクリアになってきます。
そんな順番で考えることで
長い工場の歴史の中で
追加品番や変化があるたびに、
何とか造り切るために
出来上がってきた今の姿が見えてきます。
そんな変化の中で
生産の方法が複雑になってきたせいで
仕掛けの効率が落ちていることに気づきます。
今までは
絡まった糸をほぐすような
進め方をしがちでしたが
最初の一本から編んでみるという発想が
できていなかったことに気づきます。
シンプルで最少の前提
時には極端に見える「もし」
で考えることから始めろよ
ということを教えてくれたのが
上司のプラトンの国家を読め!
というアドバイスでした。
相当遠回りなアドバイスだと思ったのですが
今でも、心に残っていますね。。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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