こんにちは!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会の矢崎早人です。
先日、年商2兆円の日系グローバル企業で、中国の販売を統括している会社の副総経理の方が当研究会のオフィスにお越しになりました。
テーマは、中国で管理者を育成するにはどうすればいいか?ということだったのですが、その中で面白いお話を聞きました。
それは、採用面接の際に応募者から受ける3大質問です。
① 会社の将来性はあるか?
② 研修制度があるか?
③ 自分にどんなことをやらせてくれるのか?(成長させてくれるのか)
総じていうと、自分の価値を上げるために会社はどんな機会を与えてくれるのかを知りたがっているということなのだそうです。
なかなかモチベーションが高いですよね。
私もこれまで中国で45人の新人を採用してきましたが、この3大質問は何度も聞き覚えがあります。
一方、既に働いているスタッフの中で、当事者意識もしくは危機感のない人がいませんか?
当事者意識とは、自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚を指します。
当事者意識のない人の特徴は、例えば次のようなものです。
・問題に対して自分の責任じゃないと思っている
・他の誰かが何とかしてくれると思っている
・自分にはできないと思っている
・最後までやりきらない
・ダメ出しはするが、代替案は出さない
採用面接の時はあんなにやる気があったのに、半年くらいするとこんな態度になっていませんか?
どうしてなのでしょう。
これは本人の問題もさることながら、上司の側にも問題があるのではないかと思います。
「トヨタ 仕事の基本大全」のCHAPTER5 LECTURE64「リーダーは『やらせる勇気』をもつ」には次のようなことが書かれています。
https://a.k3r.jp/a_sol/37137F5197B55
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リーダーは部下に思いっきりやらせてみる。ときには失敗するかもしれませんが、その分、学びは大きく、それらが蓄積されていくと現場はどんどん強くなっていきます。
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もちろん、入社したばかりの新人にこんなことはさせられませんが、会社のルールを理解し、標準作業に基づいて作業ができるくらいのレベルになったら、このようなチャンスを与えてもいいかもしれません。
ただ、その前提として、上司と部下のコミュニケーションがしっかりとれていることが重要だと思います。
もう少し具体的に言いますと、
○その課題やテーマの目的や位置づけを共有できている
○その課題やテーマの内容が明確にされている
○進捗や結果などについて、放置せずフィードバックされている
○責任と権限の所在が明確になっている
ということかと思います。
しかし、これができる上司というのは、実はそんなに多くないように感じます。
なぜなら、自分が育ってきた環境も似たり寄ったりだからです。
あの時、上司はまだ何もできない自分を信じて、任せてくれた。。。
みたいな経験があれば、それを自分の部下にも適用できるかもしれませんが、ずっと上司の背中を見て育ち、褒められた経験が少ないような関係性の中では、生まれにくい発想ではないかと思います。
最近、日本では新人のうちからキャリアビジョンを描かせる動きが出て来ているそうです。
キャリアビジョンとは、将来なりたい自分を具体的にイメージして方向性を出すことです。
そうすることで、自分にとってこの仕事はどういう意味があるのか、この仕事を通じてどう成長できるかが明確になり、コミットメントを引き出せるようになります。
同時に今まで意識していなかった情報がアンテナに引っかかってきて、見える景色が変わってきます。そして、新しい情報をどんどん取り入れて自分の中で試行錯誤しながらアウトプットを出せるようになるのだといいます。
御社の中で、自分の能力を十分に発揮し、成長していった人物は今までいましたか?
きっといたと思います。そして、そのような人が今の組織を支える管理者になっているのではないでしょうか。
当研究会で定期的に開催しているカイゼン塾に参加いただいている方々とお会いすると、きっとそうやって成長してきた方なのだろうなと感じます。
どんなタイミングで、どんなことを任せて、おもいっきりやらせるか?
そのきっかけがとても大切だと思います!
さて、生産、物流現場に関わらず、営利企業の目的は利益を増やすことにありますよね。その方法のひとつがロスやムダを無くして、効率化を追求することです。
実は、こんな内容をテーマにしたセミナーを6月1日に上海市古北で開催することにしました。
講師はトヨタ自動車OBの日本人ですが、中国語の通訳が付きます。
能力があるのに実力を出し切れていない部下、あるいは実力を出そうとしない部下の中で、これはと思う方がおられましたら、変化するための良いきっかけになるかもしれません。
セミナーの詳細は下記をご参照ください。
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設備保全管理者育成セミナー
日時:6月1日 13:00〜17:00(予定) 12:30〜開場・受付開始
場所:古北皆喜交流中心(上海市古北南路1838号创新园区3号楼4F)
席数:
限定50席のみ(広さに限界があるため満席になり次第キャンセル待ちとなります)
言語:日本語と中国語の通訳付き(資料は日本語または中国語でご準備いたします)
費用:500元/人 →
100元/人(前払いとなります)
※日頃のご愛顧への感謝割引!です!
※さらに返金保証付き!
講師:
1.カイゼニスト 平栗公雄(トヨタ自動車OB)
講演テーマ①:TPMで儲ける企業体質に。
講演テーマ②:設備保全とは?
講演者紹介:
https://a.k3r.jp/a_sol/37137F5197D7
2.現場カイゼン診断士 鳥枝将光(現場カイゼン研究会)
講演テーマ:あなたの部下があなたの思うように行動できない理由と対策。
講演者紹介:
https://a.k3r.jp/a_sol/37137F5197B
※セミナー/講演タイトルは若干変更する可能性がございます。
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【お申し込み方法について】
お申し込み希望の方は下記2つの方法より申し込みが可能です。
①オンライン登録ページより申し込む
下記のURLより参加希望者の情報をご入力ください。
↓↓↓
オンライン登録ページはこちら(日本語版)
オンライン登録ページはこちら(中国語版)
※オンラインページでは1名ずつのお申し込みとなります。
(同時に複数名の登録ができません)
登録完了後、自動的に申し込み完了メールが配信されます。
尚ネット環境により登録画面に接続しにくい場合がございます。
その際はお手数ですがメールにてお申し込みをお願い致します。
②メールによるお申し込み
・ご参加予定人数
・御氏名(参加人数分)
・御社名
・お電話番号(セミナー当日連絡のつく番号:代表1名のみで構いません)
上記をご記入いただき、件名にセミナー参加希望と記載し
marketing@a-solsh.comへ今すぐご連絡ください。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
矢崎早人
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C
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ご連絡は中国からは400-604-1765フリーダイヤル、24H365日受付中、
日本からは+86-21-6440-1765 /86-21-6432-5544
受付時間は平日9:00〜18:00までです。
担当:門脇 日本語、中国語両方OKです!!
生産、物流現場カイゼンNews Letterはこちら!!
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C0
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F0912B69
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https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131B59
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