a-sol 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店

こんにちは。

生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人（やざき　はやと）です！
１２月の現場カイゼンニュースレターをお届けいたします。どうぞ宜しくお願い致します！

（矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。　
　 http://china.a-solsh.com/profile04.html　）

先日、当研究会に日本から来客がありました。岐阜県で最も元気のある企業と して注目されている会社の社長さんで、上海に視察に来られたのです。
この社長さんの次の目標は東京に支店を出すことだそうです。

でも、上海に来てみると、その先にあるアジア市場の大きさを感じるなぁとおっしゃっていました。
やはり、これからの中国やアジア市場は魅力的に感じるようですね。
もしかしたら、次の進出先は東京ではなく、上海に変更になるかもしれませんね！日本にとって、上海はアジア市場の入り口に当たる場所ですから！！
さて、この社長さんのように、次の目標を立てることって、とても大切なことだと思います。当たり前のようだけれど、意外とできていないことって多いですよね。

中国の生産、物流現場においても、明確なゴールが設定されずに現場が混乱していることが多いような気がします。
現場であり得ない問題が起こってしまって、とにかくカイゼンしないといけないんだけれど、ゴールの無い対処療法的なカイゼンを実施してしまうと、さらに事態は悪化してしまいます。
現場のスタッフにしてみれば、突然ルールが変わったり、手間が増えたりするわけですから、その理由もよくわからず、やる気も失せてしまいますよね。 明確なゴールの設定は、経営者や管理者の大切な仕事の一つです。それを怠っていながら、現場で起こっている問題を部下のせいにしたり、言語や習慣の違 いのせいにしてしまっていることって、ありませんか？？？

実は・・・・かくいう私たちも、同じ過ちを犯していました・・・・
当研究会は無錫に開発センターを持っています。来年２月を締め切りにしている開発案件が遅れていて、どうにも解決できない事態になっていたんです・・・・
そこで、この「明確なゴールを設定する」ことを再度行いました。
当研究会の総経理をはじめ、主要な管理者全員が開発センターを訪問し、スタッフ全員の前で謝罪をしました。
尊敬する総経理が突然自分たちに頭を下げたので、スタッフはみんなびっくりです！
総経理と管理者がなぜ謝ったかというと、 今、開発センターの担っている仕事がどれだけ重要で、いつまでに終えなければならないか、そしてそれが達成されるとどうなるかを明確に示していなかっ たからです。

そして、総経理はスタッフ全員に質問をしました。
「あなたは何のために仕事をしていますか？」
勤勉なスタッフは口々に「自分の勉強のため・・・」「お金のため・・・」と答えます。
日本だったら、なんてエライんだろうって感じますよね。

そこで、総経理は続けます。
「仕事はだれかに感謝されるためにしてください。」
言い忘れましたが、『感謝』は当研究会の経営理念です。 この経営理念を明確に伝え、理解してもらうことをまず行いました。
そして、今の仕事が何のために行われているか、それが達成されるとお客様や他のスタッフからとても感謝されることを伝え、締め切りに向かって一生懸命 に取り組んでほしいと伝えました。

最初はびっくりするだけだったスタッフたちも、後半は眼の色が変わり、総経 理の言いたいことを理解したようでした。
そして、現在は締め切りの２月に向けて、毎日必死に業務をこなしています・・・・

２００９年ももうすぐおしまいです。
来年の２月には、今回の取り組みの成果をご報告したいと思います。
今回のニュースレターは、ゴールの設定とそれを現場に浸透させることの大切さについてお話させていただきました。 ぜひ、これを機会に来年のゴールをつくり、それを現場のスタッフと共有されてはいかがでしょうか。
２０１０年が御社にとって良い年となることを願っております！！

では、またメールします！
生産、物流現場カイゼン研究会　中国支店
矢崎　早人より


＝＝＝＝　このニュースレターの目的　＝＝＝＝＝＝＝＝

このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。

我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを 製造販売しておりますが、皆様のご苦労、問題を解決するのが本来の仕事として おります。

コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。 その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、 お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、ご安心して問い合わせくださいね。


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