こんにちは。
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
2010年1月の現場カイゼンニュースレターをお届けいたします。どうぞ宜
しくお願い致します!
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/profile04.html )
21日の日本経済新聞には、中国のGDPが今年中に日本を上回り、世界第2
位の経済大国になるかもしれないと出ていましたね!
09年10月~12月のGDP成長率が10.9%と発表されているように、
中国はまさにV字回復を実現しています。
例えば、自動車の新車販売台数は09年通年で1300万台に到達し、米国を
超えて世界最大の市場に成長しています。それと同時に、中国は世界最大の自
動車生産国でもありますよね!
日本の大手自動車メーカーも、生産拠点を増やしたり、営業体制を強化したり
と、今年はスタートから勢いのある話がつづいています。
中国のV字回復を支えている物流、生産現場においては、とても速いピッチで
生産量や取扱量が増加しているのではないでしょうか??
そんな状況の中で、当研究会が心配しているのは、不良品の増加なんです!
『不良品をゼロにするなんてできやしない!』と感じている方が実はたくさん
いらっしゃるのではないでしょうか??
実際に、生産工程の不良品率は2%~5%が一般的で、自動車部品のように月
間で百万個の納入があれば、全数検査をしても見逃したり、対応がまずかった
りして、少なからずクレームが発生してしまうようです。
人間がやることだから間違いが起こるのは仕方がない、今よりも不良品が多く
ならないように注意しよう!なんて雰囲気が漂っているのが現状ではないでし
ょうか??
増産増量の勢いに乗って、ついつい不良品問題を見過ごしにしていませんか?
もし、今の生産現場で大切な従業員の皆さんが辞めていくようでしたら、これ
はとても危険な状態だと思ってください!!
不良品が増大すると、大切な従業員が辞めていきます!!
現場は欠員した分の従業員を新たに雇い入れなくてはなりませんから、一度に
たくさんの人材が流動すると、現場の引き継ぎが不十分となり・・・その結果、
現場が荒れ、生産現場そのものが立ち行かなくなってしまうかもしれませ
ん!!
これは大きな問題です。
そもそも、不良品が増大しているということは、現場のオペレーションがうま
く回っていないというシグナルですよね。
オペレーションが回っていない理由として、どこかがボトルネックになってい
ると考えられます。
そのボトルネックは、現場の責任者だったり、リーダーだったりと、実は誰か
特定の人物が担っている場合が多いのです!!
その人は優秀であるがゆえに皆の期待を一身に受け、たくさんの仕事が集まっ
てきます。そして、自分がボトルネックになっていることにようやく気がつく
ときは、心も体も疲れ果て、ただもう辞めたいという、どうしようもない状態
になっているかもしれません!
そんなときに、増産増量で負荷が強まり、ますます不良が増大してしまうと、
その人は業務を続けられず、会社を去ることになるでしょう。
その一方で、現場にいる他の従業員たちの気持ちはバラバラになり、ますます
不良品は多くなっていきます。もう現場は乱れ、「もうこんな仕事はやめた!
やめた!」と離職していってしまうのは明らかです。
このように、不良品増大は放置しておいてはいけない問題です!
そのためには、まずは不良品を出さないという職場づくり、全員参加の意識改
革が必要になってきます!!
そして、それと同時に、業務が集中してしまっている人の仕事を解体してあげ
ることが重要です!!
しかしながら、その解体作業は、部下はもちろんのこと、本人ですらできない
のが実態ですよね。
解体作業ができるのは、おそらく次の方々になると思います!!
①上司
②依頼を受けた外部の人間
でも、この解体作業はやっかいなことに、スムーズには進まないのが一般的で
す!
本人からの猛反発や抵抗が目に見えていますから。
そこで、今回は解体作業を行うときのコツをお伝えしてメールを終わりにした
いと
思います。
そのコツとは、「本人しかできない事だけをやり、他の人でもできる事はやらな
いようにする!」です。
解体作業を手伝う方は、「それはあなたにしかできない仕事ですか?」が口癖に
なるのかもしれませんね。
もし、この解体作業に苦労されている方がいらっしゃいましたら、ご一報くだ
さい。私たちがお手伝いしますので!!
では、またメールします!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎 早人より
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されて
いる方や日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでも
お役に立てればと思い、発行させていただいております。
我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムの
販売、ならびに業務カイゼンコンサルを実施しておりますが、
これらに限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
当研究会にはコストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されていま
す。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと
思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたい
ことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ
下さい。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
当研究会のHPはこちら!!
http://www.a-solsh.com
ご連絡は中国からは400-604-1765 フリーダイヤル、24H365日受付中、
日本からは+86-21-6440-1765 +86-21-6440-1765
受付時間は平日9:00~18:00までです。(担当:常松、矢崎)
担当:常松 矢崎、日本語、中国語両方OKです!!
e-mail:
yazaki@a-solsh.com
カイゼンNews Letterのバックナンバーはこちら!!
http://china.a-solsh.com/blog/
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++