おはようございます!
カイゼン研究会の池田です。
いよいよ国慶節が明けましたが、どのように過ごされましたでしょうか?
私は自慢ではありませんが例年通り上海に引きこもっておりました笑人も多くチケットも高いので…
話を聞くと日本に帰らずそのまま国内旅行や海外へ旅行した、なんて話も聞きます。
微信のモーメンツが盛り上がっておりましたが、悲しくなるので見るのを避けていたのは内緒です…
さて本日は最近個人的に嬉しい方向で驚いたことを書こうと思います。
それは…「盒马鲜生(箱馬鮮生)」についてです。
もうすでにご存知の方も多いのではないでしょうか。
あのAlibaba(阿里巴巴)が運営するスーパーですが、もちろんただのスーパーではありません!
・セルフレジでアプリを使って支払い可能
・オンライン購入&自宅まで配達してくれるサービスがある
・生きている海の魚が売っている(これは結構驚き!)
・魚などはその場で買って調理もしてくれるレストラン付き
・ローカル市場に比べるとかなりきれい
・量り売りなどが基本ないので購入も楽
などなど…
店舗数はアプリ上で数えると上海だけでもすでに20店舗あります。
第一号店が上海にオープンされたのは2016年1月15日だそうなので、中々の勢いで伸びているといえるのではないでしょうか。
私も今までは噂には聞いていたのですが、私の行動範囲内に店舗がなかったので足を運んだことはありませんでした。
しかし先日、水城路駅目の前の星空広場で食事をした後地下を除くとなんとあの盒马鲜生が知らぬ間にオープンしているではありませんか!
久しぶりにかなり高揚した気持ちになりました笑
というのも店舗を覗くと生きている海産物達が売られているのです。
私が上海で飢えていた物の一つに海産物があげられます。
(主に調理面ですが…)
上海では新鮮な海産物が中々購入できません。
日本のスーパーのようにいつでも新鮮なアジやイカが売られているわけではなく、ラインナップも異なります。
ローカルの市場にはまず海産物はなく、基本的に川や湖系です。
カルフールでも生きている海産物は少なく、多くはありません。
日本の新鮮館、アピタなどには海産物はありますがあまり皆が買わないせいか、新鮮さは少し劣るところがあります。
(それでも久光は新鮮だと思います)
しかしこれは中々売れないために販売と物流が上手く回っていないことも原因だと思うので仕方がないと諦めておりました。
そんな中でこの盒马鲜生が登場したため、個人的には驚きと興奮が抑えきれませんでした!
確かに日本とはラインナップは異なりますが、それでもタイやヒラメ、ハタ系の魚が売られていたので中国でも比較的なじみがあるということなのでしょうか。
アワビはなじみがあるのか量も多く安いのでとても嬉しいです。
この辺りは刺身で食べられることを身をもって確認済みです!
あとはロブスターやタラバガニなんかも売られていました。
控え目に言っても安くはないですが、今度調理してみたいと思います。
さてこんな盒马鲜生ですが、驚いたのはラインナップだけではなく、どちらかというとシステムにあります。
先にも書きましたが、ただのスーパーではありません。
盒马の専用アプリのダウンロードが必須となりますが、レジは基本無人のため自分で袋詰めしてアプリと直結しているアリペイを使って支払います。
最初は煩わしいかと思いましたが、実際やってみるとバーコードも難なく読み取ることができるため何も煩わしくはありませんでした。
これが実際の無人レジです。
またこの盒马鲜生は調理場と直結しているため、実際にそこで購入した魚などをその場で調理してもらえます。
ライブクッキングとまではいかなくても十分エンターテインメント性があるため、これだけでも楽しいですよね。
また中国ではもうおなじみですが、アプリ上で盒马鲜生で購入したものを届けてくれるというサービスです。
配達範囲は3㎞程度らしいですが、それでも配達圏内なら注文から30,40分程度での配達が可能です。
(僕の家は配達圏外でした…)
この強みもかなり大きいですよね。
そしてなんと言ってもこの物流の仕組み自体の凄まじさを感じました!
上記二つの写真はアプリ上で購入して配達されるまでに流れの一部になります。
アプリ上で購入したらスタッフが売り場に出て袋に商品を詰めます。
いわゆるピッキング作業というやつですね。
そしてその袋はそのまま機械で売り場の頭上を通り、配達員へ運ばれます。
日本を非難するわけではありませんが、このスーパーの店員は品出し以外でもこのピッキング作業があるわけです。
(まぁその分レジ作業などはないわけですが…)
ある種効率的なスタッフの使い方を実現しているわけです。
この配達員の仕組みも人件費が比較的安いからできるとは思いますが、もしも日本で人件費問題がクリアされたとしてこの仕組みがそのまま日本へ入ってくることを想像すると…
淘汰されるスーパーは少なからずいるはずです。
このスーパーという機能に色々なサービスや機能を付加した新しいスーパーのスタイルをこの盒马鲜生がやってのけているのだと思うと、感動と一種の恐ろしさを感じずにはいられないのです。
少なくとも現段階では日本にここまで完成された仕組みがないのが事実です。
まだ行かれたことのない方は是非一度足を運んでみることをお勧めします。
きっと何かの刺激につながるはずです。
もしかしたらカイゼンのアイデアも…
というわけで長々と書いてしまいましたが、本日も最後まで読んで頂きありがとうございました!
国慶節が明けてまた通常運転に戻るまでは少し時間がかかるかもしれませんが、頑張りましょう!
あなたの現場がより良くなるように応援しております。
P.S.
ちなみに…
魚は生きていて新鮮な方が良いみたいな書き方になってしまいましたが、決してそんなことはありません。
魚の旨味は死後硬直とイノシン酸などが絡んでくるため、生きているからと言って旨味があるわけではありません。
ただ上海でも生きている魚をさばけるようになったのはちょっと嬉しいです。
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
現場カイゼン診断士 池田 竜貴
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