こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
猛暑の夏がやってきましたね。
2010年7月の現場カイゼンニュースレターをお届けいたします。
どうぞ宜しくお願い致します。
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/profile04.html )
今回は、私が日々のカイゼン業務の中で聞いた「カイゼン語録」についての
ご紹介です!!
生産、物流現場カイゼン研究会では、カイゼンのプロを中国の生産現場に
派遣して半年から1年の期間をかけてカイゼン活動を指導しています。
(カイゼン指導業務の内容は以下でご覧下さい
http://www.a-solsh.com/pdf/0713.pdf)
現在、常州にある製造業のカイゼン指導を行っておりまして、
担当のカイゼニストは松浦敏彦さんです。
カイゼニストは、中国の生産現場を訪問して現場カイゼンの方法を説き、
その現場の中で自らカイゼンできる人材を育成していきます!
松浦さんは、豊田合成株式会社にて、製品開発、生産技術開発担当の後、工
場の現場管理を担当し、トヨタ生産方式創始者の大野耐一氏から直接指導を
受けながら、カイゼン活動を実践しました。
その後、豊田合成の協力企業に転籍し常務取締役として、生産現場カイゼン
で成果をあげた幅広い経験と見識を持つ方です。
(カイゼニスト松浦敏彦のプロフィールは以下でご覧下さい
http://china.a-solsh.com/profile09.html)
常州のこの会社では、現場管理者の責任意識が低く、成り行き任せで日常管
理活動が職場に根付いていないという問題が発生しています。
この問題はどの国のどんな現場でも少なからず起こっていることではないで
しょうか?
松浦さんは、この会社のカイゼンメンバーに対して、次のことを言いました。
「ルールはつくるためにあるのではなく、最終的にはルールに守ってもらう
ためにあるんだ!!」
ルールは守るもの!だとは知っていましたが、ルールに守られるってどうい
うことだろう???
いろいろ考えているうちに、この言葉の中には管理者として大事な心構えが
含まれていることがわかってきました。
それは何かというと???
まず、生産現場では絶えず変化が起きていて、それを解決するのが管理者の
仕事ですよね。
成り行き任せで放っておくと、利益、顧客の信用、効率性、モラル、安全性
などがどんどん失われていきます!!しまいには倒産ですね!
管理の目的は、生産活動の維持安定とカイゼン向上にあるわけですから、
それを実現するためには何らかのルールが必要です。
ルールが無ければつくる必要があります、そして、作ったルールは守る必要
がありますよね。(それが難しいのですけれども???)
でも、ルールが守られていれば、管理者は異常を発見しやすくなります。
あるいは異常を発見しやすいようにルールを作る必要があります。
それは管理を楽にするための「見える化」と言えるでしょう。
例えば、部材倉庫の中で納期遅れを起こした部材の置き場を特定しておけば、
そこに異常が発生していることが一目瞭然です。
納期によって区別して置くルールがなければ、他の部材の中に埋もれてしま
って、納期遅れが発生しているという異常に気づくのが遅くなります。
また、管理者はルールを守らせるために「しつこく指導」を行わなければな
りません。
カイゼンチームのメンバーからは”警察じゃないんだから、四六時中パトロ
ールはできない”なんて発言する人がいました。
それを聞いた日本人駐在員の方は”注意するほうだって恐怖心を持ちながら
やっているんだ。それが管理者の仕事なんだ”と言っていました。
本当にその通りだと思います。
それに続いて松浦さんは”ルールを守らないなら、なぜ守らないかを考え
にゃいかんな”と投げかけました。ちなみに松浦さんは名古屋の人なので、
名古屋弁でお話をします。
管理サイドでつくったルールは、現場サイドでは受け入れにくいことがあり
ます。だからこそ、細かい手順などのルールは現場の人たちに考えさせて作
らせるのが良いというのです。
現場が守れるルールを作ってそれを見える化し、そのルールを順守させてい
く。そして、ルールそのものも含めて見直しをかけ、さらなるカイゼンを実
行していく。
こんなサイクルが回っている状態が「ルールに守ってもらう」ってことなの
かなぁと思います。御社の現場ではいかがですか??
ルールの意味と役割を理解してもらうところから、管理者教育は始まるのか
もしれませんね!!
もし御社の現場の「カイゼン語録」がありましたら、ぜひ私にも教えてくだ
さい!!
楽しみにしております。
それでは、またメールします!
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎 早人より
==== おしらせ =======
2010年7月8日に発行された神田昌典さんらの書籍で当研究会のオフィス
が紹介されました!
「ビジネスの成功はデザインだ」神田昌典&湯山玲子、マガジンハウス
(
http://magazineworld.jp/books/all/b.php?gosu=2118)
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思
い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会のHPはこちら!!
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ご連絡は中国からは400-604-1765 フリーダイヤル、24H365日受付中、
日本からは+86-21-6440-1765 86-21-6440-1765
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担当:門脇 日本語、中国語両方OKです!!
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