おはようございます!
カイゼン研究会の池田です。
これが配信されている頃にはちょうど中国の端午節、日本でいうこどもの日的なイベントが終わった頃かと思います。
端午節は連休だったので蘇州に行ってきましたが、幸いそこまで雨も酷くならずに良い休日だったと思いますが、上海は結構降っていたようですね…
梅雨もあと数週間すれば明けると思いますが、梅雨と同じく明けないものはない、と心を強く持ちコロナに気を付けながら頑張っていきましょう!
さて本日は件名にもある通り、ちょっとした小話と言いますか、そんな話をさせて頂ければと思います。
当研究会は年間でも数多くの工場を見させて頂いているので、我々にはあるある話なのですが・・・
このメルマガをお読みの方でまさにこの境遇、もしくは近い境遇の方に何か解決策を、と思いちょっとだけシェアさせて頂きます。
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この工場は中国で工場を稼働させてすでに20年近くになる工場で、スタートアップメンバーも多く、結構地元の人が多い工場でした。
スタートアップメンバー以外でも社歴の長いメンバーが多いため、人の意味でも稼働の意味でも安定した工場、と言えます。
ただそのトップの方には不満がありました。
一言で言ってしまえば、カイゼン活動が根付かない、ということでした。
ただ一言で言ってしまえば簡単ですが、これがかなり大きな問題なのです。
カイゼン活動が根付かない
これは『競争力がなくなる』とも言い換えることができます。
そのトップの方は、
「このままでは工場がやばい」
と常に憂いている方でした。
ローカル企業も力を付けていく中、いつまでこの工場でやっていけるのか、ということを案じており、自身の力で常にはっぱをかけながら何とかここまでやってきた。
ただ私もいつまでもここにいるわけではない
私が抜けた後、この工場は一体どうなるのだろう?
私が抜けた途端、終わりを待つだけの工場になってしまうのではないだろうか?
何とか下にはこの危機感を伝えて、行動に変えて欲しい。
ただ長く古いメンバーが多いのがかなりのネックになっている。
彼らはもう言ってしまえば先が長くないメンバーだ。
古株全員がそうでないにしろ、ほとんどの古株メンバーはこのまま定年を迎えて何事もなく仕事を終えたいと思っている。
そんなのが上に多く、新しいことをやる、変化を嫌うせいで足取りが重く中々に前に進まない。
もちろん彼らの全てが悪いわけではない。
工場を安定的に稼働させるには必須な能力、メンバーと言ってもいい。
ただそれだけではだめだ。
むしろあと5年、10年と工場で利益を出し続けるためにはカイゼンを行っていく体質に変化するしかない。
工場としての仕事は
売上を上げること
ではなく、
利益を生むこと
なのだから。
ただ自分でも色々と試してはみたし、それなりに効果の出たものもあったが、全く根付かないでいつの間にか終わってしまう。
そんなやり取りをもう何度やっただろう…
もう数えきれないし、数えたくもない。
自身がやれることは全てやった。
自身も諦めて目を瞑り、自分の代で利益をそこそこ出したまま後任の譲ってしまえばあとは楽だ。
もう私が気にすることはないし、あとは後任や下が何とかしてくれるだろう。
このまま満期まで粘って、あとは譲って楽になってしまおうか…
・・・
・・・
・・・
いや、でも…待てよ
私は本当にやれることを全てやったのだろうか
思い返してみれば私自身ができることは全てやったつもりだ。
日本側とも何度も戦ったし、夜遅くまで仕事もしたし、行きたくない飲み会も交流のために頑張って参加し続けた。
確かに私自身の仕事はやり切ったつもりだが、果たして現場として見た時、私は全てやっただろうか。
私がやれることはやった。
では私がやれないことはやったのだろうか?
私は工場のトップとしてやることはやった。
だが現場としてみた時にやれていないことはたくさんあった。
所詮トップとして現場へ切り込むには限界がある。
であれば、もう外部の力を頼ってみても良いのではないだろうか。
現場カイゼンを切り込んでやってくれるところがあるかを探してみよう。
きっとこれが最後の手段だろう。
トップとして、自身がやれないことを外部の力を借りて進めていく、という道筋を立てて現場をサポートすることはできる。
これで変わらなければもういよいよダメかもしれない
ただその方が気合いも入るというものだろう。
さて、そんな現場カイゼンができるパートナーのようなところはないものだろうか…
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これは前に当研究会へお問い合わせを頂いた経緯をまとめた数あるケースの一つです。
(一部誇張部分もありますが…笑)
このお問い合わせを頂いた後、もちろん当研究会として解決策をご提案しました。
一つが、元トヨタマンによる現場カイゼン診断です。
(この元トヨタマンは上海在住の日本人なのでコロナでも問題なく工場へ伺えます!)
元トヨタマンが一度工場へお邪魔して厳しめに診断、という名の現状分析を行います。
診断、と名前はついていますが、ほぼほぼ指導指摘のような、現状の問題をこちらで抽出するような作業です。
一度目に診断を行い問題を抽出したら、我々が継続して課題を抽出、その設定された課題をクリアしていきながらカイゼン活動を習慣化させる、という方向にもっていきます。
カイゼン活動にはメンバーも必要なので、そういった相談にも乗ります。
もう一つが個人のベースアップのための研修です。
当研究会はTPSベースでモノづくりの基礎を勉強するカイゼン塾コンテンツがあるのですが、それをOnlineにて解放しております。
↓↓↓以下サンプル動画
https://a.k3r.jp/a_sol/37137B70895E35
講師は現場カイゼン指導も行うトヨタOBで同時通訳付きです。
この二つの提案内容を併用し、研修でベースアップを行いつつ、元トヨタマンによる課題設定をこなしていくような形です。
ただもちもんネックとなっている古株メンバーの問題については、大きく組織改革を行う方向にしました。
(辞職させるなどではありませんが…)
それでは古株を含めて各所から不満がでるのでは?
という声も聞こえてきそうですが…
ノーダメージの綺麗な改革ができる状態であればそれも良いでしょう。
ただこの場合、むしろそこまでカイゼン活動が根付かないまま古株を居座らせてしまったことにも大きな問題があります。
そこは傷を負う覚悟で進めていかなければならないことだ、ということで進めました
目先の彼らも大事ですが、この先5年、10年と工場を支えてくれる次世代メンバーにしっかりとトップとして目を向けて育成してあげることが何よりも重要なのです。
以上、当研究会での一つのケースをシェアさせて頂きましたが、如何でしたでしょうか?
もしこの内容に何か感じることがあれば、迷わずご連絡くださいませ。
メールを打つのが面倒、すぐにでも!
ということであれば私の携帯にちょくせつお電話頂いても構いません。
池田
18601746691
それでは引き続き、体調には気を付けて参りましょう!!
一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
現場カイゼン診断士 池田 竜貴
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。その事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)
やITを活用して解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!
相談無料です。
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C
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日本からは+86-21-6440-1765 /86-21-6432-5544
受付時間は平日9:00〜18:00までです。
担当:門脇 日本語、中国語両方OKです!!
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https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131C0
https://a.k3r.jp/a_sol/1861F0912B69
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https://a.k3r.jp/a_sol/1861F1131B59
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