こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
いよいよ寒い季節になりましたね。今年もあと2カ月を切りました。今年の業務
実績は目標を達成できそうですか?
2010年11月の現場カイゼンニュースレターをお届けいたします。どうぞ宜
しくお願い致します。
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/profile04.html )
さて、突然ですが、御社の現場ではタイムリーに原価管理ができる仕組みができ
ていますか?
一カ月単位なら財務から上がってくる指標で把握しているよ!なんて企業が多い
かもしれません。あるいは原価を把握していないことはないけど、タイムリーと
なるとそこまではなぁという状況かもしれませんね。
「タイムリー」の基準は、昨日の原価が今日わかるという程度のタイムリーさで
す。今の原価が今すぐわかるというのでもいいですが、そこまではちょっと難し
いですよね。
タイムリーな原価管理をするメリットは、まず見積の精度を上げることができま
す。受注量が増えている昨今の状況では、見積書作成時に一つ一つ内容を精査し
ている時間が取れないことも多いと思います。
でも、最終的に会社がどれくらいの利益を出せるかはこのときの積算が重要です
よね!?特に作業員の工数の正確な把握が必要不可欠になります。
さらに言うと、原価管理を行うためにはわかりやすい指標を用いることが重要で
す。基本となる指標は「工数生産性」です。
工数生産性の計算方式は、総原価額を総工数で割ったものとなります。総工数は
作業時間にしてもいいですね。
作業時間は作業員の残業時間を含む総勤務時間数とし、管理者の勤務時間は除外
します。この工数生産性が意味するものは1工数(1時間)当たりの作業単価です。
現状の生産性を各工程別に計算し、そして、どうやったら作業時間を短縮して生
産性を向上させられるかを考えてカイゼン策を講じます。そして、その上でカイ
ゼンの定量的な目標設定を行うといいですね。
分析のないところにカイゼンはないのです!!
分析をもとにカイゼン策を講じることができると、カイゼンの目標に向かって現
場作業員の意識向上を図ることもできますね!
そして、それは現場が使える数字であることが重要です。生産性のほかにも、
「手直し工数」
「納期遅れ件数」
「クレーム件数」
「付加価値生産性(売上高-外部購入価値)」
「原価低減額」
等があります。
また、現場にはカイゼンの成功事例を発表?啓示して、成果を上げた人には報奨
金を出してもいいでしょう!
では、どのようにすればタイムリーな原価管理ができる仕組みをつくることがで
きるでしょうか?
バーコード管理システムの導入も一つの方法ですよね。
例えば、作業員、加工機等の設備、部品や製品などのモノのそれぞれにバーコー
ドを発行して作業時にスキャンすれば、何の作業を誰がいつどれくらいの時間を
かけて行ったかを集計することができます。
このシステムの情報を活用すれば、タイムリーに工数生産性等の指標を算出する
ことができ、見積の精度向上や現場作業のカイゼンに役立てることができると思
います。中国の生産現場においても、このようなシステムの導入はもはや必要不
可欠のものかもしれませんね!
それではまたメールします。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎 早人より
==== おしらせ =======
2010年7月8日に発行された神田昌典さんらの書籍で当研究会のオフィス
が紹介されました!
「ビジネスの成功はデザインだ」神田昌典&湯山玲子、マガジンハウス
(
http://magazineworld.jp/books/all/b.php?gosu=2118)
==== このニュースレターの目的 ========
このニュースレターは、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思
い、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことがあ
りましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さ
い。
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