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    こんにちは!
    一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店の宇賀です。
    https://a.k3r.jp/a_sol/37137C02948E28

    今回のテーマは 「ドーパミンとアドレナリン??」です!
    (題名はよく使われる名称のアドレナリンとしてますが、実際はノルアドレナリンのことです。別の物質だそうで。。)

    簡単に言うと脳はどう動いているのかという話です。

    急になぜ脳の話を選んだかというと。。

    中国で様々な工場に行き、カイゼン指導をさせてもらっていますが

    3か月、4か月くらい経つと、どこの工場にも共通することが起こります。

    カイゼン活動をチームや部署に分けて進めていく中で

    明らかに開始当初より能動的になっているチーム



    知識的は増えているが、開始当初のまま受動的なチーム

    に分かれるのです。

    これはどんな工場でももっというと前職の会社でも起こっていました。

    前者は
    好奇心による質問が増えて、明らかに行動の量が増えていきます。
    たとえ、間違っていても自分から変えるということが増加します。
    課題をどんどん自分で設定していくようになります。

    後者は
    知っていることは増え、その知識に部下を指摘できるようにはなるのですが課題を与えられて、始めて動き出すというところが変わりません。
    パトロール的なことをするのにとどまってしまいます。

    そして

    同じ工場内、会社内なのにこの差を生み出すものは何なのだろう?というのを考えたのがきっかけです。

    加えて
    最近無料動画コンテンツの方でも
    従業員のモチベーションを専門に取り組まれている
    際研(上海)企業管理諮詢有限公司の石村さんとお話させていただくことがあり、モチベーションとは何かを考えさせられる機会をもらいました。

    なので、今まではボヤっとした問いでしたが一度しっかり勉強し、考えてみようというのが今回になります。

    それで、何から考えようかということですが

    前回は人が考える方法はどのようなものがあるか?(演繹法と帰納法)でしたが

    今回は
    この能動的、受動的という問題が、
    その人の学習が得意、不得意とはあまり関係なく起こるなという感覚があるので

    そもそもの考えるということを行っている脳を勉強してみよう!というところからスタートしています。

    (A)自ら進んで動く時とそうでない時はどう違うのか?(脳の仕組み)

    (B)今まで見てきた現場ではどうか?

    (C)今後どう進めていくか?

    という流れで進めていけいればと思います!

    (A)自ら進んで動く時とそうでない時はどう違うのか?(脳の仕組み)

    本を読んだり、ネットで研究を見た結果(やはり難しい)

    自分から進んで動く、つまり高い意欲がある時は

    ものすごく大まかに言うと

    2つの物質が影響しているようです。

    それが

    ①ドーパミン



    ②ノルアドレナリン

    です。

    (神経細胞(ニューロン)間の伝達を行い、神経細胞を興奮させたり抑制させたりする神経伝達物質の1種だそうです。 かなり難解です。。とにかくこれの量が影響していると。)

    まず①のドーパミンについてですが

    一言で言うと、楽しい、うれしいなど、快感を得るときに分泌される伝達物質です。

    物事に夢中になっているときやもっと学びたい、これがしたいなど、快を求める行動、興味関心意欲に影響するようです。

    そして、これが分泌されているときは、記憶力、集中力も高まっている状態で快の情報を感知し、自分から求める行動を引き起こすということです。
    (ポジティブなイメージを求めて動いている状態)

    そしてネガティブな気持ちを抑え、快にだけが注意が行く働きが起こり、自分から動くことのエンジンになる物質だそうです。

    (厳密にはドーパミンが増えた後にベータエンドルフィンという快楽物質が増加し、脳内でのネガティブを抑えるらしいのですが、ややこしいのでドーパミンでひとくくりにします。。)

    次は②のノルアドレナリンです。

    本来は戦闘の際に興奮を起こし、生命の危機を乗り越えるために力を出さなければならないときに効果を出します。

    (困難に立ち向かう力にもなりますが、ドーパミン(ポジティブなイメージ)が少ないとあきらめる、逃げるという方向にも力が出てしまいます。。。)

    仕事で言うと、緊張感やプレッシャーのかかっている状況下でより力を出し、集中力、記憶力を高めたりする効果があるようです。
    (アドレナリンが出ている!というのは、よく聞きますね)

    しかし①と違う点は注意(集中)の矛先がネガティブな刺激にも向かってしまうことです。
    (物音やイライラする情報などにも気が行ってしまう)

    もともとは生存確率は高めるためにどんな情報にも敏感になり、対応できる状態になる効果ですが今の時代では、それがマイナスの効果になってしまいます。

    そして①と②のバランスが取れている状態が自分で能動的に動けているときの脳の状態ということです。

    ①だけでは自分からは動くが続かない(手を出しては止める、3日坊主)

    ②だけでは、自分から動いているのではなく、不快な状態を回避しようとする動機が強い。あきらめようとする気持ちになる。

    この2つがそろったときに(ポジティブを求める力と、緊張感のバランスがある状態)自ら進んで動く状態となるようです。

    では次に

    (B)今まで見てきた現場ではどうか?を見ていきます。

    脳の話を知ったうえでカイゼン活動の現場を見てみます。

    基本的に生産現場、工場というのは(オフィスでも?)

    組織、指揮系統も固定されており、どちらかというと軍隊的なイメージを私は持っています。

    ポジティブなイメージを求めて(ドーパミンで)行動しているというよりは

    指令に従って遂行していくというように。。。。。
    (プレッシャーによるノルアドレナリンで動くことが基本)

    カイゼン活動でも、リーダーがいて工場の課題に対して、チームに指示を出したり、アドバイスしながら進めていくのが通常の流れになります。
    (締め切りや、上司からのプレッシャーが強い動機になっている)

    もちろん成功を褒めたり、自分がいない間にも、何か変化を見つけたり極力褒めていき成功体験を作ってもらおうというのはしていますが、

    基本的にはノルアドレナリンな環境ではないか?笑(すごい造語ですが。。)

    なので能動的になれないのはドーパミン不足なのではないか?というのが、ここでの仮説です。

    では次に

    (C)今後どう進めていくか?

    です。

    今までの流れで言うとドーパミンをカイゼン活動の中でどう出していくか?なのですが

    そもそもポジティブイメージ、快感、うれしさ、楽しさを求めることがどういうプロセスで起こっていくかということを知らないといけません。

    それを調べていくと条件として必要なことがわかりました!

    それは

    ポジティブな記憶があるかどうか?

    でした。

    どういうことかと言うと

    体験や学習を通して脳の神経細胞は、物事や感情を結び付けます。

    そして何回もそこが刺激され結びつくことでどんどん強くなっていくようです。
    これが記憶に残っていく仕組み。
    (これはポジティブな体験でもネガティブな体験でもです)

    逆に刺激で一度結びついても使わないまま時間が空くと、結びつきがなくなります。
    (記憶がなくなる訳ではないですが、また忘れて初めて学習したときと同じくらいの感覚になってしまう。)

    それがポジティブであれば、それを求めるようになりネガティブであればそれを避けようとします。(無意識的に)

    ここが自ら動く人とそうでない人の分かれ目なのではないかということです。

    今後どう進めていくのか?ということに戻ると

    ①定期的な刺激はやはり必要

    カイゼン活動として、課題と納期を決めて定期で取り組む
    (ノルアドレナリンを出し、行動させる。)

    そしてドーパミンを出すために重要なことは

    ②やったことの良かった点を振り返り言語化する

    カイゼン活動をお手伝いする時は、初めて取り組むところや一度やってみたけど、うまく習慣にならなかったというところが多いです。(神経の結びつきが弱い状態)

    まず初めてすることというのは脳内でもエネルギーを使うため、基本的には避けようとしてしまいます。
    (ポジティブな記憶がないし、神経を新しくつなぐ、記憶ができるということに、普段していることよりもエネルギーがいる)

    加えて人間の脳は悪いところに(ネガティブな差)を意識するようにそもそもなっているということがキーポイントになります。。

    これは実際に改善に取り組む人たちもそれを評価する人たちも基本的には足りていないところに目が行きそれを埋めていくことが、仕事の進め方です。

    それは仕方ないのですがそこを逆手にとって、あえてそれを崩す時間を設定するのがポジティブな記憶が作られ、ドーパミンを出すために不可欠でないかということです。

    活動を通して何か変えたところがあれば

    褒めてあげるというだけでなく

    そのときなぜその行動をとったか?
    進めるうえで大変だったこと、もしくは今も大変なところは何か?
    どうやってそれに取り組んだか?

    というプロセスを一つ一つ、思い出してもらいポジティブな記憶として残す場が必要だと思います。

    (自分で良かったところを見つけ、説明するのは難しいし、慣れていないので、質問したり、その人の代わりに気付いてあげないといけない)

    これを活動とセットでやっていきポジティブな記憶を作っていくということを考えていきたいです。
    (成功体験がすぐにできた人はどんどんドーパミンが出てきますが、そうでない人にも作ってあげる。という設計)

    ちなみに良いところを見つけるという習慣作り(自分に対しても、他人対しても)はかなり意識しないとできません。

    一度前職の時代に報告会のルールを変えてみたことがありました。

    報告後、批判的な内容や、不足している点を指摘するのを禁止し良かったところを探して、伝えるというルールにしたことがあります。
    (この会議はいつも批判の応酬で、あまり楽しくないなというのがあったので、リーダーになった時に変えてみました。笑)

    すると、初回は全く意見が出てこなかったです。
    意見が出ても批判的で、発言の途中で、あ、間違えて指摘してしまっている!と気付くこともありました。
    (報告が悪すぎるということではなくて。。笑)

    普段、かなりシャープな着眼点で意見を出される先輩方もなかなか思いつかないようでした。

    しかし、2回目、3回目になってくるとどんどん出てくるようになってきました。
    そういう点もあるか!という着眼点で良いとこを見つけ出す人も出てきました。

    要するにそれくらい慣れていない作業なのですね。。
    良いとこを見つけるというのは。。

    だから逆にルール化しないとその視点で物を見れないつまり、ポジティブな記憶を作る環境ができないそしてドーパミンが出にくくなる!笑

    これを考えるヒントにしていきたいと思います!

    長々と抽象的な話をしてしまいましたが

    自ら能動的に動くためにはドーパミンが必要。

    そのためにはポジティブな記憶がないといけない。

    それを作っていくために良かった点、変えた点を結果を褒めるだけでなく、プロセスを詳細に聞いて尚且つ当事者が言語化して記憶にポジティブな感情と共に残していくことが必要。

    というのが今回の話でした。

    最後までお読みいただきありがとうございました!

    PS

    12月の現場無料診断があと1社可能です!
    (1月はあと2社ございます!)

    今の困りごとを聞かせていただいた後実際に現場を見せていただき工場の現状把握、取り組んでいく課題の設定

    そして、管理者に向けた報告会を実施するという流れになります!

    このメールに返信で結構ですので無料診断希望!とご返信いただければ嬉しく思います。

    また、製造現場に限らず業務のカイゼン活動や、効率化を進めたいけどなかなか思うように進まなくて困っているという状況でしたらお気軽ご返信ください。

    ありがとうございました!

    一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
    現場カイゼンサポートチーム  宇賀 邦人

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