フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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■今時の若者は働かない
ある総経理から相談があると連絡がありました。相談内容は「今時の若者はハングリー精神もなく働かない。いろいろ整備して福利厚生も完璧なのに、根性がない。どうすればいい?」という内容でした。その会社は設立してまだ間もない会社で従業員数もそれほど多くありません。総経理を含む日本からの駐在員は毎日夜遅くまで働きます。従業員の年齢は若く、30代の社員はまばらで20代の社員がほとんどでした。賃金も他社と比べても低くはありません。総経理は賃金以外のインセンティブ制度も作成し後は社員が一丸となって働いてくれるのを待つだけだと思っていました。しかし設立から数ヶ月、1年、また1年と時間が流れていく中で総経理の思惑は徐々に外れて行きます。
■賃金やインセンティブは重要だがそれだけでは動かない
総経理は続けます「まず残業をしない。それに加えやってやろうという気概がない。頑張れば給料も増えるのに頑張らない。全てにおいて肩透かしをくらっているみたいで、どうしたらいいかわからない」私は従業員がそれほど多くない事もあり総経理に全従業員と1対1で面談をしてみたらどうかと提案しました。
総経理はしぶしぶ了解し、全従業員と面談を行います。数ヶ月が経ち総経理と改めて話す機会がありました。「面談はやってよかったと思っているけど意外な結果になったよ」と答えられました。総経理は全従業員と面談し、返ってきた答えの大半は「賃金は低くないしインセンティブ制度も理解をしている、でも仕事そのものに対して意義や意味を感じることが多くない。何よりもわくわくすることが少ない」と言うものでした。
総経理は少し驚いた様子で「中国は金が全てだと思っていたし、何よりも頭ごなしに頑張れ、やればやっただけと言いすぎたのかもしれない。仕事はやらないと成長しないけど、もう少し意味づけをしてあげたほうがよかったかもしれないと反省しているよ。しかし仕事の意味ぐらい自分で考えろとどうしても思ってしまうのも事実だけど」と話されました。
■若者は仕事でわくわくしたい
総経理は続けます「仕事とは苦しくつらい事の方が多い。理不尽な事や壁を突き抜けることで成長するのだと思う。しかし面と向かってわくわくと言われても正直困惑するよ」わくわくしたいというのは仕事に興味があり成長したいと言うサインです。賃金も大事な要素ではありますが仕事の意義や意味を理解したいと言う気持ちを無視は出来ません。私は総経理にもう一度「進出した目的」「会社の存在意義」「どういう社員になってもらいたいのか」等を議論する時間を作りませんかと提案しました。総経理を含む経営陣で時間を取り、議論を通じていくつかのキーワードが出てきました。大事なのはその後です。
議論で出てきたキーワードをさらに分かりやすい言葉に落とし込み、若い社員たちに伝える必要があります。「わくわくしたい」「仕事に意味や意義を感じたい」仕事の意味は本来自分で考え出すものですが価値観の多様化もあり、同じ目線に立ち、彼ら彼女達の思いを汲み取らなければなりません。
思いを持っていない若者はいません。わくわくしたいと言うのは正直な感想であり、仕事に意味を見出したいというのは人の役に立ちたいという気持ちの裏返しでもあると言えます。総経理は議論で出てきたキーワードをまとめ再度社員と面談をすることを約束してくれました。今時の若者は働かないとあきらめ、憤慨する前に今一度社員と面談し、考えを汲み取り、経営陣の思いを社員に伝える必要があるのではないでしょうか?
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