フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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■平均駐在期間は3年
新しく赴任された駐在員の方に必ずする質問があります。
それは「任期は何年ですか?」という質問。
答えは「決まっていない」「何年かは言われてない」「事業が成功するまで」「次の人が育つまで」「うちは2年」などいろいろありますが、平均して3年が一番多い任期期間です。私の知っている総経理で20年駐在されている方もいます。中には志半ばで帰国される駐在員もいらっしゃいます。
日本からの駐在員は日本での役職より上位で赴任する事が多く、中国に赴任をして総経理や部長などの役職に着かれます。全てではありませんがこれまで経験した事のない経営やマネジメントを異国である中国で体験される事になります。
3年という時間の中で何が出来るでしょうか?
■前任者否定
総経理や部長など高い役職に着かれる方で前任者否定される方も少なくありません。新任の方にご挨拶に行くと、いろいろな話しになります。
中国のマーケットや事業規模の拡大により、年齢も若く、エース級の方が多く赴任されます。考え方も仕事の進め方も先進的で、日本での成功体験を多く積んでいらっしゃる方も多く、その赴任目的はこれまでの事業計画の見直しを含めた改革や改善がほとんどです。
もちろん全員ではありませんが話しを進めて行く中で前任者否定が出て来る事もあります。「中国の市場を間違って判断していた」「課題解決をしないまま放置していた」「社員に甘く対応して来たので厳しい事がやりにくい」「前の総経理がかわいがっていた社員が多くて困る」「戦略が間違っている」「仕組みが悪い」「優秀な社員が少ない」と様々です。
全ての課題を解決出来ている状態はありません。
総経理を含め様々な役職を今の中国の現状と会社の状況の中で引き継ぐのです。
否定は他責であり自ら動く意志を放棄しているとも言えます。
いろいろな場面で新任赴任者3年計画という考えをお話ししています。
1年目は「焦らず慣れる年」
2年目は「仲間になる年」
3年目こそが「仕事をする勝負の年」
1年目、2年目は仕事をしなくてもいいという事ではもちろんありません。本来やるべき仕事、やらなければならない仕事を会社、組織、仲間を巻き込みながら出来るのが3年目という事です。
■否定では何も始まらない
任期が決まっている訳ではない中で平均で3年は腰を落ち着けて中国で事業運営が出来るのです。
否定していては何も動きません。
気持ちはわからなくもありませんが否定ばかりを繰り返している新しいボスを社員はどんな目で見ているのでしょうか?いい気分ではないと思います。
否定する前に出来る事はないのでしょうか?
大きな意思や思いを持って中国に来ているはずです。前任者のやりきれなかった事が目立つのも事実。「自分ならこうしたのに」「もっとこうすればよかったのに」と考える気持ちも理解できますが、否定する前にやるべき事は前任者の仕事を過程や結果を理解し分析する事です。動き出す前に良い点、改善しなければならない点を正しく把握する事です。
中国は日本とは違います。日本人ボスは平均3年で帰任しますが、中国人社員は新しいボスに自分のキャリアや会社の将来を託すのです。
1年目はまず中国に慣れることです。慣れるというのは生活や中国の習慣や考え方を理解するだけではありません。中国の価値観や違いを理解し、会社の風土や雰囲気を知る事はもちろん。中国人社員の考え方や個人のパーソナリティを含め理解する事も含まれます。
中国で事業を推進して行く上で清濁併せ持つ事が重要だと言われますが、当初の赴任では前任者の仕事を含め濁が目立つのも事実です。濁は前任者の仕事に加え中国そのものに向けられる事も少なくありません。まずは理解しようと言う姿勢が先決です。
皆さんは知らず知らずのうちに前任者を否定していませんか?
否定する事によって目の前の課題に向き合わず言い訳にしていませんか?
誰かのせいにする否定や他責は実はとても楽です。前任者だけではなく国や情勢についても同じです。今の現状は今しかありません。現状をどう受け入れ、どう闘うかは皆さんにかかっているのです。
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