フリーランスとしてHRP（ヒューマンリソースパートナー）日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
プロフィール
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日本人駐在員や中国人社員の方々と雑談をする中でよく聞く事があります。それは「（現地社員もしくは駐在員）との関係は良好ですか？何か問題はありますか？」という質問です。皆様少し考えられてから「うまくいっていると思っていますが伝わってないと思うこともあります」と答えられる方が少なくありません。
駐在員として一番重要なのは「人としての尊重と信頼」を得ること。そのためにはお互いを理解する必要があり「雑談」をたくさんしてくださいとよく話しています。
社員との距離をどう保つのか？中国、日本に関係なくマネジメントやリーダーシップを発揮する場合国家や人種に関係なく大きな課題になります。「互いを理解するのは必要だと思うが無理に仲良くする必要はない」「仕事の関係なので業務がスムーズに進めがいい」「人となりを知ればもっとうまくいく」いろいろな意見があると思います。またあって当然だと思います。
日本人同士であれば問題ないと思いますが日本人経営陣と中国人社員となると日本人ほどはうまくいかない事が増えてきます。仕事の進め方や価値観、文化の違いを含め違いを理解するまでに時間がかかるからです。
中国では老板（董事長や総経理を含めた経営陣）はある種絶対的な存在です。会社の象徴であり最終決裁者でもあります。社員にとっての老板はただでさえ話しかけにくい存在でもあります。日本人だとより話しかけにくいというのが本音だと思います。
ある中国人総経理と社員との距離について議論した事がありました。彼は私に「中国では老板は最後の砦。時に厳しい決断をしなければならないこともあるので私はあえて社員とは距離を置いています。また中国では老板は権威を大事にします。権威がなければ老板はできません」と答えられました。
経営陣の権威という意味では中国も日本も同じだとは思いますが組織の調和を考慮し調整しながら結論を出していくというよりは「老板が決める」という感覚は中国の方が強いのかもしれません。
規模の問題もありますが日本人駐在員が赴任し帰国されるまで一度も話したことがないという社員もいるのではないでしょうか？あえて無理に仲良くする必要はもちろんありません。老板としての権威ももちろん必要だとは思いますがその前にまずは人となりを知ってもらう必要があります。
皆様は社員との距離をどのように考えていらっしゃるでしょうか？
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