フリーランスとしてHRP(ヒューマンリソースパートナー)日中異文化経営コンサルタントして活動している金です。
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4月に入り寒さが和らぎ暖かくなってきました。3月、4月は異動、帰任、赴任の季節でもあります。帰任される方から連絡があり送別会に参加することも少なくありません。また定期的に新任赴任者の方々への研修や勉強会を行っている事もあり春が近づいてくるこの季節は悲喜こもごもいろいろ感じることの多い季節です。
先日も帰国される駐在員の方と話す事がありました。その方は人事の責任者として赴任され様々な改革を実行されました。本社からの帰任を聞かされた時最初に頭に浮かんだのは「やり残したことがある」という気持ちだったそうです。この方とは赴任された時から様々な形で交流をさせていただいた経緯がありました。「やり残したことがある」帰国される駐在員の方であれば誰もが抱かれる感情ではないでしょうか。
新任赴任者の方々へ研修をさせていただくことがありますが駐在員として一番大事なことは「人として尊重と信頼を得ること」だと伝えます。赴任者の数は以前ほど多くありません。少数精鋭として事業を任される立場での赴任はどうしても肩に力が入ります。赴任してすぐ業務に突入することもあり中国人社員と人間関係を築く前にコミュニケーションは指示と命令がほとんどになっていきます。
仕事だから当たり前だと思われる方もいらっしゃるかと思いますが双方の信頼関係がなければうまくいくこともうまくいきません。そのためには雑談が重要だともお伝えします。雑談を通じて心を通わせ「人として尊重と信頼を得ること」はとても大事なことだと思います。
前述の帰国される方と雑談をしていく中でもう一つ「帰国をするときにどのように思われたいか?」と言う話しにもなりました。赴任期間は永遠ではありません。限られた赴任期間の中で赴任直後に自らの役割と目的を正しく把握し業務を進めていく中で出来る事と出来ない事は何なのか?またそれをどのようにして進めていくのか?その進め方は具体的なマネジメントやリーダーシップに影響を与えます。
思いを言葉に落とし込み具体的な行動に移すのは容易ではありません。価値観や考え方の違いにぶつかりながらも前に進んで行かなければなりません。中国に駐在している期間における言動は「帰国をするときにどのように思われたいか?」をそのまま体現していると言えます。
帰国されるその方は「やり残したことはあるが伝えたいことは伝えた。育成した中国人社員の仲間が後を引き継ぎ伝え続けて欲しい。どのように思われたいか?「厳しいけど仕事の本質を教えてくれた人と思われたい」と話されていました。
皆様は帰国される時に「どのように思われたい?」ですか。
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