こんにちは!
生産、物流現場カイゼン研究会中国支店の矢崎早人(やざき はやと)です!
2012年8月の定期カイゼン通信をお届けいたします。どうぞ宜しくお願い致します。
(矢崎の詳細プロフィールは以下でご覧下さい。
http://china.a-solsh.com/staff_details04.html )
暑い日々が続きますね。冷房との気温差で夏風邪をひいたり、お腹を下したり
していませんか? 健康管理が難しい季節ですので、ご自愛くださいね。
さて、今回は「トヨタ生産方式で堅牢な城を築きましょう」というタイトルでお送り
しています。
ここでいう「堅牢な城」とは、各々の「現場」を意味しています。
「堅牢な城」というと、最新鋭の設備で現場を固めるのか?
と想像されてしまうかもしれませんが、私の考えは違います。
それよりも、「風林火山」で有名な武田信玄の言葉のほうがイメージに近いです。
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」
勝敗を決するのは城ではなく、人の力ですよね。個人の能力や特徴を把握し、
それらの才能を十分に発揮できるような仕組みづくりが大事であると私も思います。
トヨタ生産方式は、堅牢な城を築くための仕組みづくりに役立てることができます。
しかし、その前に、城は基礎を徹底的に固めることが重要です!
もしかしたら、皆さん現場でも、リードタイムが長い、品質不良
のトレーサビリティーが低いなど、現状に問題を抱え、原因や解決方法が
不明なままで新しい方式を取り入れた経験があるかもしれません。
しかし、多くの現場では、一番下の地盤が液状化した状態なのに、トヨタ生産
方式などのいろいろなやり方をつまみ食い的に導入して、結局は今よりもさらに
悪い結果となっているケースがあります。
まずは地盤をしっかり固めるために、現状を理解し、設備の工程順配置や
一個流しなどの基礎づくりを進めていく必要があると思います。
基礎ができたら、さらに新しい手法を積み上げてゆき、最終的には毎日の
改善活動によって、城はよりすぐれた素晴らしいものに進化していきます。
トヨタ生産方式の導入には4つのメリットがあります。
既によくご存知のこととは思いますが、改めて以下に整理しますね。
(1) 生産リードタイムの最小化
運搬時間と仕掛品の停滞時間を最小化することでリードタイム短縮を実現します。
(2)不良品を限りなくゼロにする
100万回の作業を実施しても不良品の発生を0回に抑えるために、各工程に
ポカヨケと呼ばれる人的エラーを防ぐ仕掛けを導入します。
(3)コスト削減
ロット生産ではなく1個流し生産を行い、滞留品を最小限に抑えることで仕掛
在庫量を減らします。それに伴って、資金繰りの向上や品質の向上、安全の
向上が実現し、さまざまな面でコスト削減が可能になります。
(4)スタッフの自立心や責任感の向上
カイゼンの成功体験でスタッフのモチベーションがアップします。
もちろん、トヨタ生産方式を導入しなくても上記の結果を生み出すことはできます。
トヨタだけが全て正しいわけではありません。
ただ、既に60年以上の歴史のある生産方式ですので、正しい解決方法へ
最短で導くことができるのが最大のメリットかもしれませんね。
それから、これからの中国の生産現場では、ますます「省人化」が求められ
ていくと思います。
「省人化」とは文字通り人を減らすことなのですが、実はトヨタ生産方式の究極
の目標は「少人化」なんです。
「省人化」と「少人化」の違いって何かご存知ですか??
例えば、0.9人分の仕事を減らしても0.1の仕事が残ればその人は減らせ
ない。そういう「省人化」のアプローチではなくて、確実に人が減る方法を
考えましょうという意味です。
トヨタ生産方式で目指すところの「少人化」とは、生産ラインに配置される人を
固定的に考えず、徹底的な合理化を行なって、生産量が少ないときは少ない
人数で対応出来る仕組みを考えるということになります。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、生産量が100の時は10人で対応
するラインが、生産量が50になったときには5人で対応できるような仕組みを
くるということになります。
私は、環境の変化の激しい中国においては、この「少人化」の考え方こそが、
合理的な方向のような気がします。
ただ、トヨタ生産方式の天守閣に相当する「少人化」まで実現するのには、
ちょっと時間がかかりそうですね。
でも、ご安心ください!!
皆さん現場を「堅牢な城」にするために、当研究会は『生産現場
カイゼン塾』を開講することに致しました!!
塾長は元トヨタ基幹職で、トヨタ生産方式に関する著書5冊で、当研究会の
トップカイゼニスト青木幹晴先生です。
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生産、物流現場カイゼン研究会 中国支店
矢崎早人
2012-8-6
==== この定期カイゼン通信の目的 ========
この定期カイゼン通信は、生産現場、物流現場で孤軍奮闘されている方へ、また、
日本で中国のオペレーションを管理している方へ少しでもお役に立てればと思い
、発行させていただいております。我々は、生産現場、物流現場向けの業務
カイゼンのためのシステムを製造販売しておりますが、システム導入に限らず
皆様のご苦労、問題を解決する事を第一の仕事としております。
コストカイゼンを含めた様々なカイゼン事例がたくさん蓄積されています。そ
の事例を皆さんでシェアすることが、最短距離での解決方法ではないかと思い、
ニュースレターを発行しています。お問合わせや、お聞きになりたいことが
ありましたら、このメールに直接返信して頂いて結構です。
当研究会では、しつこい売り込みは一切ないので、安心してお問い合わせ下さい。
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当研究会の理念は「感謝」です。
当研究会の仕事は、「現場で起こった問題をトヨタ生産方式(TPS)やITを活用して
解決し感謝される事」です。現場で困ったら、まずはご一報を!!相談無料です。
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