おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
中国ニュース解説では
ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
生鮮食品のデリバリーで知られる
DingDong(叮咚(口偏に冬)買菜)。
街中をバイクで配送する
緑の制服が目印で
30分以内に
新鮮な野菜や牛乳などを
配達するデリバリー企業として
ニューヨーク証券取引所にも上場していました。
このDingDongを
フードデリバリー大手の
美団グループが買収することが2月に決定し
ニュースになっています。
これで
生鮮食品デリバリー市場も寡占化が進み
実質
・アリババグループ
・京東グループ
・美団グループ
の3つ巴となり
フードデリバリー市場は
どのカテゴリーもこの3社の戦いになりそうです。
これらのプラットフォーム企業は
上場し、倉庫を増やし、配達員を増やし
利益度外視で拡大=成長という
流れが主流でしたが
DingDongはかなり独自路線で
上場後に、成長モデルをやめ
エリアを絞り、安定して利益を上げる
という方針を取りました。
しかし、
当初このデリバリー市場は
スタートアップが乱立し
ユーザー数を増やす拡大が取られ
消耗戦になっていたのですが
現在では
上記の3社の巨大資本に集中するようになり
規模と投資でかなわないDingDongは
美団グループに入るという選択になりました。
その背景には
フードデリバリーの競争激化があります。
以前この市場に京東グループが参入したことを書きましたが
https://kaizenlab-china.blog.jp/archives/8597569.html
その後、
値引き合戦を始めたことで
ワイマイ(フードデリバリー)の
トップ企業の
美団グループが2025年第3期に赤字計上。
(7年ぶり)
フードデリバリー大手の
ブルーの制服
餓了麼は、
同じアリババグループのECサイト
Taobaoへと名称変更(淘寶閃購)し
制服もすべてオレンジへと変更し
イチからブランドの見直しを行うくらい
激変しています。
こんな状況を見て
DingDongの創業者は
もはや巨大企業が入ってきたら
太刀打ちできない。。とインタビューで語り
美団グループの買収へとつながりました。
美団グループとしても
生鮮食品のデリバリーは弱く
アリババグループの盒馬の一人勝ちという
状況だったので
お互いに
規模と生鮮分野を補い合う買収となります。
生鮮食品デリバリーの
形態としても3つほどあり
1つ目
アリババグループの盒馬のように
スーパーマーケットの実店舗と倉庫を合わせた形態。
もともとは
スーパーに倉庫の役割を持たせ
デリバリーも行うという形でしたが
規模拡大と共に
配達範囲の制約を広げるために
スーパーより倉庫の増加を加速させています。
実店舗型の方が
1人あたりの利益や単価は高いのですが
購入頻度が増えないため
利益は低くても
成長のためにはデリバリー型を
増やすことが成長には求められる
という風になります。
2つ目の形態が
DingDongのように
接客やスーパーなどはなく
分散倉庫のみ、デリバリー専門の前置倉庫型です。
もともと
美団グループもこちらの形態だったので
買収後もスムーズに美団ネットワークとの統合が
可能と考えられています。
3つ目は
フードデリバリーのような
プラットフォーム型で
商品は各小売りや、
店舗(街のスーパーや八百屋)が扱い
ドライバーとのマッチングのみを
行っていくというモデルです。
より利益を高めるためには
自社の商品を増やす必要があり
アリババや美団のように
1つ目と2つ目を拡大する傾向にあります。
もともとは各形態に
スタートアップがいたり
得意の領域が違っていたのですが
今は巨大企業によって
この3つの形態すべてが
統合されつつあるのですが
今回の買収で
よりこの3企業の総力戦になっていく
大洗牌(大淘汰)の流れが進んだと言われています。
本日の海外駐在ニュースはここまでです。
ありがとうございました。
P.S
駐在員向け
中国ビジネスニュースレターを毎日配信中。
P.S
中国拠点の管理者候補のための
トヨタ式紙1枚にまとめる問題解決研修&実践コーチング
はこちら
http://www.a-solsh.com/pdf/2050609.pdf
▼関連記事▼
