おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
海外駐在ニュースでは
ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
フードデリバリーや
ライブコマース、動画配信など
中国では
こういったネットプラットフォームを利用した
個人・小規模事業者の市場が非常に大きいのですが
プラットフォーム経済は伸びているのに
税収が増えない(納税をしっかりしていない人が多い)
という問題が以前からありました。
中国の税収の40%は
VAT(増値税)なのですが
それの取り逃しが
ここ10年、
政府にとっても悩みの種でした。
(これはどの国でも起きています。)
2021年には
ライブコマースの配信者の
巨額の脱税があり13億元の罰金が科されるなど
いたちごっこになっていました。
しかし、
プラットフォーム企業への
個人の収入データの提供が
昨年から法律で義務付けられたことで
ほとんどこの問題が
解決されたという成果が発表され
大ニュースになっています。
(前年比約30%売上の申告が増えた)
これは他国でも
なかなかできていないことで
フランスなどは
多国籍プラットフォーム企業への
デジタル課税という形で
対応しているにとどまっていますが
(企業への課税で手打ちにしていますが)
個人において
プラットフォームごとの収入をすべて把握し
個人商店・小規模事業者の
脱税リスクをつぶすことまで
踏み込んだ内容は中国が初めてです。
少しわかりにくいので
動画配信の例を挙げると
今までは
(1)個人がプラットフォーム上で動画配信や商品販売
(2)プラットフォームから収益を受け取る
(3)個人が自分で収支・会計管理
(4)個人で納税申告
という形式で
税務局側は売上もわからないので
個人の判断・申告に任せるしかありませんでした。
(もちろんあまりにも目立って怪しい場合、生活水準調査などから脱税調査に入ることはありましたが、例外的に収入が高そうに見えるのに、納税額が少ない個人に限られます。)
しかし、
この数あるプラットフォームから
個人への収益をすべて
税務局へのデータ提供が義務付けられたため
まったくごまかしが効かない環境になった
というのが
去年からの変更点です。
日本など他国の場合、
例えばYoutuberの収益管理なども
同じような流れですが
どれくらい収益を受け取っているかは
企業データのため
わからないというのが現状です。
多国籍企業のため
データ提供などは
してくれないため
企業に対して、
大まかにデジタル課税をすることで
(フランスの場合は売上の2~3%)
その穴(個人の脱税リスク)を
無理やり補っているのが
ほとんどの国で取られている対策でした。
しかし、
中国の場合
・電子決済が進んでいること
・プラットフォーム企業がほぼ国内企業なこと
これらの理由から
収益データを国が入手できることから
デジタル課税というような大まかな
納税システムではなく
より緻密な追跡が可能なので
今回の個人納税の精密化を達成できたようです。
(個人情報および収益データ)
去年の新法律施行の成果として
小規模事業者の
正式な売上としての申告が
前年比で約30%増加した。
ということが大ニュースになっており
不景気の中で
そこまで売上が純増することはありえないので
今回の制度変更で
売上(収益)が隠せなくなったという
効果が強調されています。
他国のように
新たに課税を増やす
という方法ではなく
取り逃しがない
虚偽申告すればすぐにばれる
という環境を作り上げたことによる
効果が相当大きいことがうかがえます。
本日の海外駐在ニュースはここまでです。
ありがとうございました。
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